大澤 油彩
汗をかかない体になりたいです、一平です!本日は水曜クラスの大澤さんの油絵をご紹介します。
普段は旅行先の風景などを描くことが多い大澤さんの絵では珍しく人間のアップ、しかも3人も…!横並びに並んだアフリカ系の子供たちの表情がとても良いですね。何か食べ物のようなものを差し出している子、背後のどこかを見ている子などとても豊かな表情が見る側の気持ちを楽しくさせてくれます。つぶらな瞳や口元の微笑んでいる雰囲気などが可愛らしくとても暖かい絵になっています。
ニカッと白い歯が見えるような笑顔を描くよりも、このように感情が曖昧に見えるような表情を描写する事の方が難しいです。また、赤青黄のTシャツがベタ塗りのようにならず、暗いところは暗く、明るいところは明るくできています。当たり前のように聞こえますがデッサンのように白黒ではなく、色があるものの立体感、特に暗い部分を描くのは実は結構難しいのです。
そこを繊細に描写できた経験は今後風景を描く時も必ず役に立ちますよ、観察眼が成長したという事ですから!
この大澤さんの絵からは日本とは全く違う異国の子供達の空気感を感じられ、なんだかジッと見られてドキッとしてしまいます。
ちなみに先日のブログでも書きましたが僕は4月〜6月末までミオスを自粛期間でお休みしていまして、僕はほとんど途中経過を見られていませんが、最初の方はなんだか宇宙人みたいになってしまっていたり、動物っぽくなっていたりと色々と大変そうでした…。ですが久々にミオスに来てみるとどうでしょう。ちゃんと人間の子供になっているのはもちろんのこと、立体感がちゃんとしているからこそ生まれる綺麗な奥行きが感じられ、絵が持つ魅力が底上げされています。人が3人もいて若干逆光気味の描きにくい構図や場面設定にも関わらずしっかりと描き切った事は素晴らしいです!
やはり基本的な事が出来ていると絵はとても強くなりますね!才能やセンスだけではなくコツコツやる事もとても重要というのを改めて思い知らされます!