左 恵菜 / 右 小鈴 共に中3 岩絵具・和紙・パネル
こんにちは、マユカです!昨日に続けて本日も学生クラスから日本画を二枚、ご紹介いたします。
どちらも猛々しい雰囲気を放つこちらの作品たち。日本画らしくも、2人の個性が光っています。それでは一枚ずつ見ていきましょう!
まずは左の恵菜から。大きく口を開け吠えているホワイトタイガーを描きました。岩絵の具で描いているのに厚みがあり、日本画というよりも油彩画に近い面白い描き方をしていました。そのおかげか更に迫力が増し、今にも食べられてしまうのではないかと思うほど、力強さを感じます。ちなみに背景も面白い手法で制作されました。赤の水干をぼたぼたと画面にこぼし、手で叩いて広げたことにより、荒々しさと虎の獰猛な様子が前面に表れ、よりしっかりと怖さが伝わってきます。
右の小鈴は龍を描きました。目や角、鱗などには金の岩絵の具を使い、暗闇で神秘的でありながら威厳を放つような眼差しを描写しています。小鈴は龍のうねる蛇のような身体に少し苦戦していました。試行錯誤の上で下書きを描き上げ、色を乗せる際も、どうやればより密度を上げ、見ごたえのある作品になるのか...と描いては悩み、悩んでは描き...を繰り返した結果、顔が前面に見えるよう明るい色を塗り重ね、白だけになりがちな腹部には赤が反射させ重厚に見えるように工夫したため、一見シンプルに見える色使いでも満足感のある一枚です。
こうして並ぶと、友達ではあるものの、それぞれ違う子が描いたものにもかかわらず、シリーズかな?と思うほどには綺麗に対照的で、2枚揃えて飾りたくなる魅力がありますね!仲が良いからこそ、無意識でも揃ってしまうのかと思うとなんだか面白いです。