川上 透明水
サヤカです。4月に入り、新生活を迎えた方も多いかと思います。体調に気をつけつつ、無理せず頑張りましょう!
今回は大人クラスの川上さんの作品をご紹介します。前回・前々回ブログで紹介させていただいた時も、シズル感満載の食品を描かれていましたが、今回も引き続き食べ物を魅力的に描かれました。
どちらの作品も潔くモチーフをセンターに置き、まるで自分がテーブルを目の前にしているような臨場感がありますね。シンプルな構図で描くことによって、食べ物を美味しそうに描きたい!という川上さんの思いがストレートに伝わってきます。
食品の温度が伝わってくるような描き込みも素晴らしいですが、現場(飲食店)の雰囲気を感じさせる光の描き方がさらに臨場感を生んでいます。光は目に見えませんが、作品の趣を決める大きな要素です。左のオムライスは、卵やソースに強いハイライトが入っていることから、日差しが気持ちい日の昼下がり、右の冷麺は、寒色でまとまっていて冷房が効いているひんやりとした店内を想像します。透明水彩で光を描く場合、塗り残したり、逆に影を作ったりすることで表現できますが、完全に塗り残しても、暗くしすぎても光と影を表現できるわけではなく、調節が難しいです。モチーフを観察した上で、どんな光を表現したいのかを考えなくてはいけません。
私は無類の冷麺好きなのでブログ執筆中も冷麺欲が暴走しそうで大変でした(笑)おいしかったという感想だけでなく、食べた日の天気や感情まで想像してしまうような素敵な作品でした。川上さんの新しい作品も楽しみにしています!