
オバラです。
水曜午前大人クラスで、一気に4人の方が仕上がりましたのでご紹介します。
左上から
瀧川 透明水彩 奥 油彩(犬2匹とも)
小嵜 透明水彩 野中 透明水彩
瀧川さんはアイビーが枯れかかったり、成長したりを観察日記のごとく時間を掛けて見つめながら仕上げました。
今回は今までと違った技法を試したいと、最初にオレンジと緑を水をたっぷり含ませた筆で薄く塗り、下地を活かしながらモチーフの色調を押さえる画風にしてあります。
この技法はハーフトーンのベースを作ってから、そこに白と黒の画材でデッサンする時によく使います。通常のデッサンでは白い紙に黒い画材のみでプラスの作業をしていきますが、ハーフトーンを作ることによってマイナスの作業も同時に進めることができ、結果幅の広いトーンを作ることが可能になります。
しかし滝川さんはあえてその幅を抑えて、上品な仕上がりにしました。
奥さんの犬たちは奥家の大切な子どもたち。左がお母さんで右が息子だそうです。
お母さんのどっしり構えた落ち着きと、もの言いたげな表情が愛らしい息子の二対の作品。色調を抑えた中に個性を描ききっています。
田中先生が月曜クラスの斉藤さんの愛猫作品のご紹介で「家族ですから、愛情を持って可愛く描けなかったらこの絵を制作する意味すら見失ってしまいそうです。」と言ったように、描きながら子どもたちの話を熱く語って頂き、同じ犬種が何匹いたって私はプーもプーママも見分けられる自信がついてしまった程です。愛のあふれる作品ですね。
小嵜さんの作品は、私が購入した元土曜午後クラス・中さんの作品の模写です。飼い主の不在中にイタズラし放題でとぼけている犬の作品。
透明水彩をわざとムラを出してそれを活かしながら描き進める技法。きれいなだけでないメリハリが利いた作風は、普段白黒はっきりした作品を制作する小嵜さんには勉強になったはず。ぜひ今後の制作にプラスして下さい!
野中さんのゼラニウムとアイビーは、小学生クラスの油絵のモチーフでもありますが、こちらは「玄関に華やかなお花の絵が飾りたい」ということで、大人の落ち着きでオシャレに美しく仕上げてあります。
絵を描く時、絵を買う時、意外と知られていない重要なテーマは“縁起”。居間や玄関に飾る絵は、そこから運気を取り入れるためにも、縁起を担いだ絵を飾るといいと言われています。
この作品の隠れたテーマはおわかりになりますか?“右肩上がり”を意識して制作されました。幸せがどんどん増えていきそうですね!
私の毎週の寝坊にもめげずに早く来て待っていて下さる、水曜さわやか朝クラスの皆さん。階段のイスを増やそうかしら?(いやダメだ!安心して起きる時間が9:30だったのが9:40になってしまう!危険危険)
同じクラスで制作していながら、皆さん作風が違って本当に面白いです♪