小学生クラス5・6月のカリキュラムは『球体関節人形』。去年から試作を作り続け、段ボール箱一つ分は失敗しました。
まず関節部分のパーツ選びに難攻。通常『球体関節』のパーツは、人形が重くてもへたらずにポーズがキープされるように、ものすごく固くできています。ポーズを変える時には、相当な力で曲げなくてはいけません。それを子どもにやらせると…バキッ!関節が取れた音ではありませんよ。(関節は取り外し可能)どこに負荷を掛けるか分からないので、腕が途中で折れたり、関節が抜けたりしてしまいます。
じゃあ、プロ用粘土で強度を上げると…子どもは贅沢にモリモリ使うので、お高い。
別の会社の関節パーツは?どこも変わらぬ強度。
曲げやすいレゴのパーツは?これまた高い!ふんだんに使わせてあげられない。
配線工事用のネジは?何度も動かしている内に、ネジがゆるむ。
100均のプチブロックは?やわらかくて立たずにあぐらをかいてしまう。
球体にシリコンスプレーを掛けたら?ん?意味ない。
粘土の強度と重さの割合が丁度いいものは?8社の粘土でお試し。
と、大変な労力と時間とお金を掛けてできたこちらの試作ロボ。
ライフルと背中の剣は厚紙で作り、軽く。もちろん取り外し可能。
蛍光塗料でラインを付けて、光るように。
子ども達の羨望の眼差しと興奮で、苦労はチャラ。「先生が作った見本より、絶対カッコいいロボ作るんだ!」という意欲を引き出す為に、苦労はいとわず。小学生の空想から生まれる、ポーズの変えられる人形に期待。 オバラ