モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

描き分け 考え 使い分け

2024-10-03 23:57:49 | 学生


ひなた 中3 油彩

マユカです!今回も引き続き、学生の油彩画をご紹介していきたいと思います。

今回の一枚はひなたの作品。お祭りではしゃぐ弟さんを描きました。写真を見せてもらった感じでは彼が食べていたかき氷はレモン味だったのですが、わざわざ大きな口を開け、笑いながら見せているにしては色が弱いと急遽ブルーハワイ味のかき氷に変更しました。甚平と舌の青、肌色の黄色~手ぬぐいの赤が良い感じに補色の関係になり、画面に奥行きが生まれていますね。補色だからこそ目に残りやすく、強い印象を受けます。よ~く見ると歯の生え代わりの時期だったり、頭に当たった強い光に夏の日差しを感じたりと、じっくり考えて絵を描く彼女の性格が表れているようにも思えてきます。

一番力を入れて描いていたのはもちろん弟さんの顔!表情筋の動きや細かなしわ・凹凸感、写真を絵に起こした時に生じる『線』を感じさせず、とても自然に描写できています。特に頬の動きがとてもいいですね、ハリのある肌を描写できていないとほうれい線見えてしまいますが、ギュっとした子供らしい質感を出せました。肌の色は下塗りの黄色をベースに、動脈の赤だけでなく静脈の緑も考慮したので、血色の良い顔に見えるのでしょう。主役と後ろの群像とで筆跡を変え、大きく描かれた無邪気な笑顔が映えますね。

配色と描きこみが光るこちらの作品もお祭りに出品予定!実際の作品を見ると、意外と小さいキャンバスで「こんなに細かく描いたの?」と驚かれることでしょう!皆様も是非日曜はオズ通り(元住吉駅1階)にいらしてくださいね。

コメント
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