モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

川崎市美術展 入選作品

2019-03-11 22:47:45 | 学生

オバラです。今年も川崎市美術展に、学生クラスの作品を応募してきましたが、下記6名のみ入選致しました。部門ごとに入選数が決まっており、かなりな倍率が予想されます。
毎年こちらの思惑(予想)と違った作品の入選に、指導する立場の我々講師も翻弄されっぱなし。「なんでこの絵が落ちるの!?」は当たり前、「え?この絵でいいの?これ飾って大丈夫?」という作品もあり、基準が全くわかりません。まさに賭博!

左 萌恵 高2『蛇喰鷲』油彩 / 右 由紀 高2『鹿児島県産豚肩しょうが焼き200g』油彩

 今回はその賭けを見事に裏切ってくれた?代表作、写真右側ー由紀の『鹿児島県産豚肩しょうが焼き200g』。だいたいタイトルの意味が分かりませんし、作品自体も中2病っぽいし。
元々はアンティークな花瓶と薔薇の花の写真を見て描いていたのですが、花びらがなんだか分厚くなってきて「もういっそ肉にしちゃおうか?
」と買いに行かせました。しかし器用に肉を巻いて薔薇の花を作り、模写をしたまでは「まぁ面白くていいんじゃない?」だったのですが、まさかそれをそのまま題名にするとは!その豪快なセンスに脱帽です。入選しなければただの変な絵だったかと思うと、この絵に価値を与えてくれた市美術展に感謝ですね。

打って変わってその隣の萌恵の『蛇喰鷲』。小さい頃から小鳥を飼っている鳥類好き。好きこそものの上手なれで、前回ブログに載せたカラスの鉛筆デッサンも、繊細で素晴らしい描写力でしたが、今回は油絵の具特有のマチエールをふんだんに使い、迫力満点な風格をまとった鷲になりました。特徴的な鉤型に曲がった嘴と鋭い目の輝きがリアルです。また猛禽類とはいえ小首を傾げた仕草は鳥類共通で、らしさを丁寧に追い掛けました。静かで真面目な萌恵の安定感ある仕事っぷりは、何をやらせても信頼できます。そこを評価されたようで本当に嬉しく思います。

左上から 藍 高1『自画像』 油彩/ 優 中1『江の島 in 俺』油彩
さくら 高2『貴方の全てを食す』油彩 / 大志 中1『ゾンビバスター』水彩

こちら4枚は、以前にブログでご紹介していますので、記憶に残っている方も多いのでは?タイトルをクリックして頂けると前回のブログが見られます。

土曜日まで展示されていますので、お時間ございましたらぜひご高覧下さいませ。

 第52回記念 かわさき市美術展 入賞・入選作品展
川崎市民ミュージアム 2F 企画展示室2
2019年3月2日(土)~3月16日(土)9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)
※3月16日(土)のみ15:00まで
観覧料 無料 / 主催  川崎市・かわさき市美術展運営委員会


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 学芸大学 美術専攻 合格 | トップ | 大人クラス勉強会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

学生」カテゴリの最新記事