どうも幸介です!記憶に新しい小学生クラスの遠足ですが、その遠足をまたいで3月から4月にかけて小学生クラスでは「木炭デッサン」に取り組んでおりました。昔ながらの木炭デッサンですから、描画にはリアル木炭、練りゴム代わりには食パンを使用いたします。もしかしたら、「パンで消して絵を描く」というの技法を聞いたことのある方も多いかと思いますが、なかなか実践する機会は無いんではないでしょうか。そんな木炭デッサンが今月の課題でした。
モチーフは石膏像と牛骨。牛骨も元は生物ですし、石膏像だって人物の顔ですから、その表情をとらえるのに苦労した生徒も多いようです。しかし完成してみれば、高学年にはその表情の描写力や細やかな陰影に、低学年では力強くも不確かで危うい魅力を持った線使いに、どれも魅力的な作品になりました。ということでピックアップ講評です!!
左から 凛太朗 5年 『モリエール』 / 史穏 5年 『ブルータス』 / 拓真 2年 『マルス』 / 順平 4年 『ジョルジュ』 / 秀乃佳 2年 『牛骨』
凛太朗のモリエール:なんといってもそこに人のいるような実在感とその表情。何度も描き直した表情が光っています。
史穏のブルータス:白い石膏像に落ちる淡い陰影、そのブルータスのがっしりと重みの感じるような体躯をよく捉えています。
拓真のマルス:偶然性を孕んだ線の美しさは、彼の今の年齢でしか生み出せない美しさかもしれません。おしゃれです。
順平のジョルジュ:物憂げな表情とその瞳、横顔の美しいラインが素晴らしいです。モチーフの人物に愛着すら湧きます。
秀乃佳の牛骨:横長のモチーフを真正面から描写するという難しさと、少し傾き歪んだラインが相まって説得力のある作品です。
…というわけで、どれもオシャレな作品になったと思いませんか!?イケアなどに売ってるシンプルな額なんかにドーンと入れたりなんかしたら、かなりイケてるインテリアになることでしょう。アトリエにはせっかく大きな石膏像もありますし、大人クラスの方で我こそは!という方がいらっしゃいましたら是非お近くの講師にご相談くださいまし!視界いっぱいに広がる大きな「木炭紙」に絵を描くのもなかなか刺激的ですよ!
田中幸介