モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

成果現る

2013-04-18 22:54:26 | 幼児
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幼児クラス
毎週制作内容が変わる幼児クラスは、1年で40~44の作品が完成するというミオスの中では作品数が圧倒的に多いクラスです。(なぜ40~44と幅があるかというと、粘土制作や立体制作などは1週間乾燥させたり、異素材の組み合わせの接着の為日数が必要だったりすると、制作が2週にわたることもあるからです)
年少さんで入会したお子さんが幼児クラスを卒業するまで同じテーマはない豊富なカリキュラム!お絵描きはもちろん平面制作、立体制作、集団制作、造形遊びなどジャンルに偏ることないバラエティーに富んだカリキュラムがミオス幼児クラスの自慢です!いろいろな制作を通して体験し感じることがこれからの生活や人生の土台になることを願っています。
でも毎回違う制作をしていると、一度習った絵の描き方を忘れてしまったり、基本が身につかないのでは?といったご意見もあるでしょう。幼児クラスは「楽しく自由にお絵描き!」がモットーではなりますが、お絵描きの基本となる人物画は月齢や発達に応じた描き方を身につけることも重要視しています。
授業開始15分くらいで描けるテーマで、小さなスケッチブックに人物画の練習をほぼ毎週繰り返し描いています。最初は顔のパーツを描くところから。次に全身立っているところ。さらに片手を挙げているところ。・・・少~しずつ無理なくステップアップできるようなテーマで。この短時間ワンポイントレッスン方式を継続して数か月。かなり成果がでてきました。メインのお絵描きにも力が存分に反映されるようになって、時々ドキッとさせられます!

今日ご紹介している絵画は4つ切りサイズの大きな画用紙に描いています。果物を食べている絵の人物も練習の成果が出てかなりレベルアップしています!!
顔と体のバランスは何回も何回も練習して描けるようになってきたね。
果物を持っている腕の曲がり方も一発で描ける集中力はお見事です!
ワンポイントレッスン、これからも継続していきますので、スケッチブック1冊が終了した時のお子様の成長をお楽しみに。
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さてもうひとつご紹介すべきもの、人物が手にしている果物です。
これは果物の断面をクレヨンで描いたものですが、実は小学校受験クラスのカリキュラム「観察画」を元に幼児クラスバージョンにアレンジして制作しました。
どちらも幼稚園生が通っている小学校受験クラスと幼児クラスは、制作過程も完成度も重要視するところが異なりますが、それぞれのクラスが持つ特性をお互いのクラスに取り入れることがあります。本物の果物を見て触って匂いを嗅いで描く「観察画」は、受験クラスでは毎年行っている評判の良いカリキュラムです。
最初はオレンジの断面の色を聞くと「オレンジ!」と答え、キウイの断面は「みどり!」と答える子ども達。
では、クレヨンのオレンジと緑を持って果物の隣に置き、色を比べると「なんか、ちがう・・・??」と。どうしたら本物に近い色になるか4歳5歳の子どもたちに考えてもらうと、「黄色を混ぜてみればいいんじゃない?」「白を混ぜればいいんだよ!」と自らクレヨンを持ち混色始めました。果物の色は一色ではないと発見したことも、別の色を混ぜてみようと考えたことも、周りの大人が先に答えを言ってしまうのではなく、子ども達が興味を持って事実を知り感動したことが行動に繋がりました。
今年度始まったばかりですが、おうちの方のご期待を超えるようなカリキュラムとお子さん達が楽しく制作できるような場づくりをしていきたいと思っています。
伊藤












コメント
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