モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

暗闇の中のサイフォン

2013-04-01 22:43:32 | 大人 デッサン
Yosiakicaffe_3赤羽 鉛筆デッサン

土曜日は寒かったです!天気予報を見ぬまま薄着で元住吉まで来てしまいました。これからは出かける前は必ず気温のチェックをしようと反省しました。

今日ご紹介するのは、土曜日午後クラスに通っている赤羽さんのデッサンです。こちらのデッサンは見た感じかなり不思議な印象を持つ方が多いと思います。真っ暗闇の中でサイフォンでコーヒーを入れている場面です。そして傍らには蓮の枯れた花が横たわっています。このなんとも形容しがたい世界観は赤羽さんの真骨頂です。

このデッサンは一体どれくらい時間を掛けたでしょうか。私の記憶では、多分トータル3ヶ月以上掛かっっているのではないかと思います。最初は白い背景に、いたって普通にサイフォンと蓮を描いているを見てあと3回位でフィニッシュを迎えるかなと思いきや、途中から突然赤羽さんが関を切ったように画面を黒く塗り始めたところから、いったいこの絵はどうなって行くんだろうと少し心配になり始めました。

しかしご本人は至って冷静にかつ黙々と画面を塗り続け、ついには暗闇の世界を画面にしっかり構築されたのでした。そして最後には赤羽さんらしい何とも怪しげなデッサンが完成しました。

この絵を描く前の赤羽さん曰く、「今回は工業製品の形をしっかり取るぞ!」という志を持って挑んだデッサンでしたが結果、その辺りは最後までグレーゾーンのまま今日の完成に至りました。次のデッサンでは新年度ということで「基本をしっかり又一から勉強するぞ」という意気込みで新たな気持ちで描いていくということです。

すでに私の中では「もしかしたら又途中で最初の思いと裏腹に、あらぬ方向に行ってしまわねば良いのだが」という気持ちがある事は確かですがもしそうなったとしても赤羽さんの事ですから、又小原先生と私を楽しませてくれる作品を作ってくれるのではないかという期待が膨らみます。

赤羽さん、次のデッサンも多分又、小原先生がストーカーのごとく後ろでジッと進み具合を見ていることと思いますので気を抜かず最後まで頑張って下さいね!!

コメント
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