モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

日々の連なり

2013-04-19 19:05:30 | 大人 水彩
Nishiyama_03
西山 透明水彩

本日は水曜午前大人クラスより、西山さんのスケッチをご紹介します。
上中の段は馴染みのある元住吉の風景から川崎の工業地帯など、下段の3枚はワイエスなどの水彩画の模写です。

実は西山さんは水曜午前クラスではかなり筆の早い方なのですが…その筆の早さから、気付いたらもう次に挑戦している!という方。更に納得いかなければ没にして次へ、という己に厳しいところもクラスの中で一二を争う方です。だからかブログであまりご紹介する機会がないので、アトリエやご自宅で描きためた水彩画やスケッチを一気に公開!

西山さんは基本デッサンの後からはスケッチと水彩画を一筋に、熱心に技法を練習していらっしゃいます。上・中段のスケッチからは、下段の模写で透明水彩の滲ませ方や重ね方、濃い色の入れ方を練習した成果があらわれていますね。水面の表現も美しいです。
このスケッチの何よりの魅力は、見ていて楽しいことだと思います。作者の感じた気持ちを共有できるような素直な作風と感じます。その場所の持つ魅力というのを感じ取り素直に描かれているからでしょうか、鉛筆でざっと描かれたスケッチを見ていると、大まかに画面に入れる、その感覚が冴えているように感じます。

絵を描く時には構図から始まり考えることは沢山ありますが、何よりも大事なのはそのモチーフに対する情熱ではないかと思います。その時ときめいた気持ちをそのままに映し出すことは、思っているよりもずっと難しいものです。そこをあっけらかんと開いてみせることが出来るのというのは年の功もありでしょうか!?川崎の工業地帯や地域のお話をして下さる時など、まるで少年のように瞳が輝いているのがいつも印象的です(若輩者の私がいうのも生意気なことかもしれませんが><)。
素直さはとても大事であると沢山の人に言われてきましたが、確かにそうだなぁと思うことの多い今日この頃。作品作りでも日常でも、自意識に縛られてガチガチに固まってしまう時期も乗り越えてどんどん素直になっていけると良いなぁと、作品を見ながら考えさせられてしまった次第です。

ちなみに西山さん、川崎の紹介にもなるような臨場感と空気を伝えたいと、ガイドの仕事場での様子や駅・工業地帯・人々など、まだまだ沢山描かれています。そのすべてが、活き活きと描かれていて愛情を感じます。川崎市民としてはワクワクものですよ♪1枚1枚にコメントをつけた大変興味深い内容で、それらの作品をまとめた冊子も構想中。またご紹介しますのでお楽しみに! 庄司でした。

コメント
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