駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

高齢者から元気を貰う

2020年03月21日 | 人生

       

 

 後期高齢者といえども元気なバイデンとサンダース候補。同じく後期高齢者の榊原元経団連会長が関西電力の会長に就任。あと二年で後期高齢者の自分は年寄り気分に偏っていたが、こうした人達の活躍を見聞きすると、自分もまだまだ頑張れるのではないかという気持ちになってくる。見た目はまだ六十代で通るし、仕事も半分に減らしたが現役で働いている。そういえば元気?というか吹きまくるトランプも同い年、負けずにもう一花咲かせたいと思えてくる。

 勿論、個体差があるから、誰でもバイデンサンダースの真似が出来るわけではないが、彼らを見ていると自分も負けず頑張ろうという気持ちになれる。

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危機で見えてくるもの

2020年03月20日 | 小考

          

 

 トランプが新型コロナウイルスを中国ウイルスと呼び出した。中国で最初に見つかったから中国ウイルスだ、そう呼んで何が悪いと口を尖らす。ちゃんとCOVID19いう正式名称があるのに中国ウイルスと呼ぶのは政治的な意図があるわけで、気にくわない習近平への当てこすりに聞こえる。それに喝采する一群の人達も居るようだ。当初、新型コロナウイルスを軽視して、水際作戦で遅れを取った自分の不手際を糊塗する意図もあるのだろう。

 中国でのCOVID19の沈静化が本当とすれば、新規発生ゼロというのは疑わしいとしても、急速に減少しているのはどうも事実らしい、罪が多い独裁政権にも功があり、COVI19の押さえ込みに成功したと評価すべきと思われる。武漢閉鎖は英断だったと言えるあるいは言わざるを得ない。

 中国はCOVI19治療経験のある医療団ティームを後手後手で医療手薄のイタリアに派遣した。これも凄いことで、中々真似の出来ないことではなく賞賛に値する。

 水際作戦で優れた手際を見せた台湾、都市閉鎖で犠牲者は多かったけれども早期に沈静化させた中国。好き嫌いを越えて評価しなければならない事実がある。

 事実に正直に対峙しないと防御は難しい。なぜ日本の厚労省はPCR検査をどんどん出来るようにしないのか、正確な病勢の把握なしに良い対策は立てられない。

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序盤は過ぎて中盤に

2020年03月19日 | 小考

               

 

  外出を控えた生活が続いている。それでも週に一二度は外食する。僅かに客足が減っている感じはするが、閑散としているほどではない。一割程度の売り上げの減少が、どの程度経営を圧迫するか微妙だが、長引けば厳しいものがあるだろう。固定客の少ない店、高級品を扱う店はより厳しいと思う。

 新型コロナの影響が少しずつ長期戦へ入ってきている。対応の操縦も長期に備えたものに変えてゆく必要がある。操縦席に猿が座っているそうだが、そのことを深刻に考える必要がある。猿という表現は適切でないと思うが、優れた信頼できる操縦士でないことに気付かないと不時着することになりかねない。お仲間の言葉にしか耳を傾けない人には操縦を任せられない。

 医院の患者数も7-8%減少している。インフルエンザの流行がなかったせいもあるが新型コロナも影を落としている。これが長引けば経営に多少の影響はあるが、四月になれば慣れてくるから下げ止まると見ている。問題は実際に外来に新型コロナの患者さんが受診した場合だ。慣れと恐れがどのように拮抗してゆくか、未体験なので予測が難しい。

 こうした未知の危機には詰まるところ一人一人の真価が問われる。歴史から学べることは多いはず、恩師なら父ならどうするだろうと考える。

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玉石混淆の報道

2020年03月18日 | 小考

       

 

  新型コロナウイルスがマスコミを席巻している。それだけ重大な問題なのは確かだが、専門家でない人のコメントが溢れている。多数多様な意見が出てくるのは良いが、重み付けが適切に行われていない。感染症の患者さんを診療したことのないタレント?と専門医の意見が同列で並べられ、陰謀や糾弾を好む意見が前に出てくるのはおかしいと思う。売れてなんぼ読まれてなんぼのマスコミにそうした選別は難しいのかも知れない。NHKには落ち着いた真っ当な報告と対策の報道をお願いしたい。

 人混みを避け、手を洗い、外出時にはマスクをし、過労を避けバランスの取れた食事をする基本は変わらない。頭を冷やして現代生活を振り返る絶好の機会でもあると思う。

 東出という俳優が厳しくとっちめられている。不倫はプライベイトなことなのだが芸能界の自主規制は異様に厳しい。政界とは対照的だ。出鱈目な答弁や隠蔽工作を隠蔽する方が社会全体に与える影響は大きいはずなのに、アンバランスだ。尤も、ウグイス嬢の日当で逮捕者の出ている議員は不釣り合いに厳しく追求されている印象がある。

 こういう不釣り合いを見ていると不徳の致すところとしても陰謀説が出てくるのもわかる気がする。

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電気信号では感染しないが、

2020年03月17日 | 医療

               

 

  4月10-12日開催の内科学会総会がネットライブ通信でのオンライン受講が可能になった。当然の処置だろう。内科医が何万人もが集まる学会でクラスター発生などと言うことになっては面目丸つぶれ、否専門的能力が疑われてしまう。直接の受講も可能ということだが、実際にどの程度の医師が集まるのか、どのような感染防御策が取られるのか、詳細は不明だ。

 こうしたことが可能なのは通信の力で、電気信号ではウイルスは感染しない。テレビラジオネットの腕の見せ所だ。唯、興を削がれるというか、電気通信では補い得ない部分もある。学会というのはどの分野でも有り、数学のような抽象的な学問でも学会がある。人が集まり顔を見せて会うということで初めて伝わる何かがあるのは確かで、あなたがTさんか君がK君かと論文でしか知らなかった人に会うということだけでも、人間には感慨がある。不思議なことに直に講演や発表を聞くと、何倍もよく分かるということもある。

 学会に参加するための移動というか旅行の楽しみもなくなるし、宿泊食事の経済的効果もなくなるわけで、感染以外の新型コロナ(COVID19)の被害も甚大である。

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