老後2000万円「報告書前提の質問に答えず」と回答拒否を閣議決定と小さく報道されていた。妙なことを決める、私の感覚では気色悪い。安倍内閣による閣議決定の使われ方を振り返ると
「首相夫人は公人でなく私人である」、国賓のトランプ夫妻との晩餐で夫妻と会話し国費を使った御馳走を食べているではないか、どこが私人なのか、籠池夫妻との交際の時だけ私人という子供だましの絡繰りなのだ。
「首相はポツダム宣言を当然読んでいる」、ちゃんとは(殆どと聞こえた)読んでいないと言われたではないか、試験が終わってから正解を見ましたという意味か。
「2020年改憲発言は自民党総裁としての発言であって、首相の職務としておこなわれたものではなく、立法府の軽視に当たらない」、公的な首相の発言には違いない、私はジキルという告白か。
「自衛隊のイラク派遣の際の活動報告(日報)に記載があった「戦闘」の言葉について、自衛隊法で定義される「戦闘行為」の意味で用いられた表現ではない」、「セクハラ罪という罪は存在しない」・・上げていけばきりがないが、これはマネーロンダリングではなくワードロンダリングなのだ。閣議という権威で誤魔化そうとするのはよくわかるが、こうした子供だましのことを決めていると閣議決定の権威が損なわれてしまう。勿論、すでに損なわれている。しかし全員一致で決めているのだろうか、よほど首相や官房長官が怖いとみえる。
マスコミが取り上げないなら芸能人にと思っても、首相ランチにありつきたいので奇怪というか滑稽な官邸ネタは使わない?ようだ。
細かいことのようでも、首相周辺のこうした仕業は何よりも公共心を傷つけると申し上げたい。有能な人律儀な人真っ当な人がこんなことなら、先ず自分と家族だけと考えるようになる。飛躍かもしれないがアグネスチャンが、子供は米国一流大学お金はケイマンという考え方になるのはわかる(もともとそういう考え方なのかもしれないが)。同じアグネスでもチョウの方は公共の旗手で矢面に立ち凄い。習近平に一矢報いるとは、一体誰にできるだろう。爺いはちょっと可愛いと肩入れしてしまう。