駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

正念場を迎える前原さん

2017年09月02日 | 政治経済

        

 民進党党首に前原さんが選ばれた。六割の支持だから圧勝というわけではなく、四割の支持を得た枝野さんを支持する勢力にも十分な配慮をして挙党体制を築かねばならない。前原さんは元々枝野さんの考えを尊重理解していると思うが、枝野的なものを排除しようとする一部の前原支持勢力には四割を盾に首を横に振ることだ。

 非自民反安倍の中身を吟味検証して、まとまった党を作れるかどうかが鍵だ。内の俺が俺がや若い人物の登用をという安手の看板に惑わされないことと、外の同じ人物のたらい回しとかバラバラの党などという卑俗な批判に惑わされないことだ。

 若い力というものはあるけれども、若気の至りも多い。なぜこの道五十年の人が賞賛され、高々この道二十年の政治家が同じ人のたらい回しと批判されるのか。民進党がバラバラなのはある程度事実としてもなぜことさらそう言い募るのか。人の不幸は蜜の味の言動には冷静に対応することだ。

 ハリルホジッチは正念場を見事に切り抜けた。前原さんは石に齧り付いてでも非自民反安倍を有機的なまとまりのあるものにしなければならない。民進党議員は抜擢され大仕事を果たした井手口の謙虚な言葉を噛み締めていただきたい。

 閑話脱線。小池都知事とは都政で協力しても国政では距離を置いたほうがいいのではと申し上げたい。小池さんは見事な扇遣いで肝心なところを隠して本音が分からない。前原さんは意外にうぶそうなので、目を眩まされる心配もある。優れた女性議員に恵まれているので女性議員を多数重用して、目眩ましにも備えられることをお勧めする。 

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