駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

栴檀は若木より

2010年07月30日 | 身辺記
 医師会の内科納涼会があった。「ビンが教授だって」。「エー、ビンちゃんが」。とは言ってももう四十六、七で教授適齢だ。しかもかなり額が広くなっている。「見違えちゃいますよ、わかんないかもしれないな」。「そう言えば研修医の頃から、薄かったね」。と一流大学の新任内科教授も、研修医時代の先輩には、何時までも可愛い後輩のようである。そう言えば、頑張っていたな。何処か違ったと、先輩は喧しい。そう言いながらみんな嬉しいのだ。
 結果論か、実際に光るものがあったか、難しいところだが、何か違ったところがあったような気がするから不思議だ。
 同級生で教授になったのを思い浮かべると、なるほどが半分、不思議ではないのが四分の一、後の四分の一はえっと言う感じだ。どうして教授じゃないんだというのが数人居る。教授と言っても様々で超一流どころの教授になった奴は、やっぱり学生の時から違っていた感じがする。同時に教授になりそうだと思ったのが、万年講師止まりだったり町医者をやっていたりで、なんでだと思ったりする。巡り合わせだろうとは思うが、余計なことは聞きにくい。それに、巡り合わせはなんともならないことだ。
コメント
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