「おくりびと」がアカデミー賞外国語部門賞を受賞した。日本の映画がアメリカで認められ、広く世界の人に見てもらえるのは素晴らしいことだ。制作に携わった人達におめでとうそしてありがとう。
私はまだこの映画を見ていない。ただ本木雅弘がなにか光るものを持っていることは「しこふんじゃった」を見た時に気付いていた。眼が違う。本物の眼をしている。いずれ外国映画に出演し、世界に知られる本木になるだろう。
死に近しい仕事をしているので、映画を見る前にあらすじを読んで、少し思ったことを書いてみたい。
死は誰にも等しく必ず訪れる。多くの人を看取って、死には消滅より停止終了という印象を持っている。永遠の不在という絶対の存在。拒絶と受容の暗黒と静寂。
それは生きている側の者の感得するもので、死は生きている者にはわからない理解を超えた現象だ。だから生きていることが、そしてどのように生きていくかが、何より大切でかけがえのないことだと思えてくる。
どうも現実には、死への恐怖や死に対する不安から、さまざまな悪事や不具合が生まれていると観測している。そうではなくて、死に気付くことで良く生き、美しく全うする道筋を見つけたいと願う。一度も死んだことがない町医者ごときが言うことではないが、良く生きれば良く死ねるように思う。
何とも残念で酷いことだが、それは誰にも恵まれることではなく、生木が裂かれるようなことが起きる。理不尽不条理の世界にあって、果たしてそれでも良く生きようとするか。それは一人一人に問われているのだろう。
私はまだこの映画を見ていない。ただ本木雅弘がなにか光るものを持っていることは「しこふんじゃった」を見た時に気付いていた。眼が違う。本物の眼をしている。いずれ外国映画に出演し、世界に知られる本木になるだろう。
死に近しい仕事をしているので、映画を見る前にあらすじを読んで、少し思ったことを書いてみたい。
死は誰にも等しく必ず訪れる。多くの人を看取って、死には消滅より停止終了という印象を持っている。永遠の不在という絶対の存在。拒絶と受容の暗黒と静寂。
それは生きている側の者の感得するもので、死は生きている者にはわからない理解を超えた現象だ。だから生きていることが、そしてどのように生きていくかが、何より大切でかけがえのないことだと思えてくる。
どうも現実には、死への恐怖や死に対する不安から、さまざまな悪事や不具合が生まれていると観測している。そうではなくて、死に気付くことで良く生き、美しく全うする道筋を見つけたいと願う。一度も死んだことがない町医者ごときが言うことではないが、良く生きれば良く死ねるように思う。
何とも残念で酷いことだが、それは誰にも恵まれることではなく、生木が裂かれるようなことが起きる。理不尽不条理の世界にあって、果たしてそれでも良く生きようとするか。それは一人一人に問われているのだろう。