駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

小泉元首相の一振り

2009年02月21日 | 世の中
 小泉さんの発言に自民党閣僚から批判が相次いでいる。小泉元首相の為したことに対する批判も喧しい。
 私は内科の町医者なので、経済や政策の専門的なことにはさほど詳しくない。現場の感覚として、確かに医療福祉の費用を切り詰める改革は間違っていたように思う。そうではあるが、医療経済に無駄があり正すべき部分があるのも知っている。物事はOX問題ほど簡単ではない。
 今の時点で細かい説明と立証なしに小泉改革大間違いと合唱するのは単純すぎるのではないか。ひとつひとつきちんと分析検証した上での発言でなければ、単にスローガンで悪口を言う快感に耽っているだけで、何も学ばず間違える準備をしているように思う。
 小泉さんは変人と言われる、確かに隣によく居る日本人とは違う。うまく特徴を言い当ててはいるが、ためにそれ以上の分析理解が端折られ、知ったつもりになる陥穽に落ちていると思う。
 改革なくして成長なしというあたかも革新的な言動が息子に選挙区を譲るなどという旧い感覚と、小泉さんの中では整合性が取れていることに気が付かねばならない。オペラ大好き人間が実は百年前の**の心情の持ち主らしいのだ。好むと好まざるに関わらず、是か非かに関わらす、彼の一太刀をまともに受け止められる人が今の自民党に何人居るだろうか。突然、あれはみんなで取った三分の二だって、笑わせると嘯いている。
 (直近の民意は参議院にあると言うのが正論と思うが)。
 
コメント (2)
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