所用で東京へ出た。折角だからホテルを出て夕食をということで、昔懐かしいRという中華料理の老舗に電話した。当日だから無理かなと思ったら空いていた、微かに悪い予感がしたが出かけた。
街並みが25年前とは変わっており、家内はあちこちうろうろ歩くのを嫌うのだが、店を探して7,8分歩き回らざるを得なかった。ご機嫌斜めになった人とメニューをあれこれ選ぶ雰囲気でなく、一番簡単な(といってもとても高価)コースを頼んだ。
どうしたことか前菜が出てから次の料理が出てくるまで混んでもいないのに30分以上待たされた。うんざりして、不満げな顔を向けるとボーイが「お待たせして申し訳ありません」。紹興酒をサービスですと持ってくる。そうではなくて、説明と丁寧な陳謝を求めているのだが。
さて漸く料理が来たかと思えば隣のテーブルの分で、帰り際に女性店員が家内のバックが置いてある椅子に躓き家内のバックを床に落としてしまった。「すいません、すいません」。と米搗きバッタのように謝られてもなあ。あなた今日が初めての出番ではないでしょうに、料理を手に持っていなくてよかった。
ついにフカヒレ僅かに漂うスープが運ばれてきた。あれ上海なのにピリ辛だぞ。スープが終わると、こんどは立て続けに料理が運ばれてきて、あっという間にデザートになった。勿論そこそこ美味しかったが、値段に見合うかと言われれば否だ。それに多少損ねかけていた機嫌を回復させる楽しいサービスでもなかった。折角の四半世紀前の、美味しかったという記憶にもヒビが入ってしまった。
店を出てしばらく歩き、もう来ないなあというのが二人の結論であった。
さて初めての店での注文の仕方だがコースかアラカルトかどっちが幸運に恵まれることが多いだろうか。七、八百円のランチなら外れても、ああそうかでお仕舞いなのだが、わざわざ食事を楽しみに出かけ、そこそこのお値段の場合は、良かったまた来たいと思いたい。
街並みが25年前とは変わっており、家内はあちこちうろうろ歩くのを嫌うのだが、店を探して7,8分歩き回らざるを得なかった。ご機嫌斜めになった人とメニューをあれこれ選ぶ雰囲気でなく、一番簡単な(といってもとても高価)コースを頼んだ。
どうしたことか前菜が出てから次の料理が出てくるまで混んでもいないのに30分以上待たされた。うんざりして、不満げな顔を向けるとボーイが「お待たせして申し訳ありません」。紹興酒をサービスですと持ってくる。そうではなくて、説明と丁寧な陳謝を求めているのだが。
さて漸く料理が来たかと思えば隣のテーブルの分で、帰り際に女性店員が家内のバックが置いてある椅子に躓き家内のバックを床に落としてしまった。「すいません、すいません」。と米搗きバッタのように謝られてもなあ。あなた今日が初めての出番ではないでしょうに、料理を手に持っていなくてよかった。
ついにフカヒレ僅かに漂うスープが運ばれてきた。あれ上海なのにピリ辛だぞ。スープが終わると、こんどは立て続けに料理が運ばれてきて、あっという間にデザートになった。勿論そこそこ美味しかったが、値段に見合うかと言われれば否だ。それに多少損ねかけていた機嫌を回復させる楽しいサービスでもなかった。折角の四半世紀前の、美味しかったという記憶にもヒビが入ってしまった。
店を出てしばらく歩き、もう来ないなあというのが二人の結論であった。
さて初めての店での注文の仕方だがコースかアラカルトかどっちが幸運に恵まれることが多いだろうか。七、八百円のランチなら外れても、ああそうかでお仕舞いなのだが、わざわざ食事を楽しみに出かけ、そこそこのお値段の場合は、良かったまた来たいと思いたい。