玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

46)モロッコの生活・文化

2006年07月08日 | ピースボート世界一周

Peace_boat_340

 地中海を西に向かい、ジブラルタル海峡を通過してイヨイヨ大西洋に出た。北西アフリカに位置するモロッコのカサブランカに入港したのだ。船上で放映されたシネマ「カサブランカ」の地である。ラバトやカサブランカ観光で丸2日を過ごした。(寺院と青空)

Peace_boat_415

 アラビア文化に多大な影響を与えたのはイスラム教で、アラビア半島から東西に広がり、北アフリカ、イラン、インド、中国、東南アジア、サハラ以南と民族を超えて広がった。北アフリカに到着以来ラマダンが続いている。(伽藍の中は王侯の柩?コーナーでコーランを唱える声が低くこだましていた))

Peace_boat_389

 上陸説明会では観光客といえども女性は素肌の露出度を考慮する。カメラを向ける際は了解を得る(特に女性)。旧市街や市場ではスリに用心。通常の商店、レストランは夕刻から。アルコールを扱うレストランは限られている等だった。(市場の裏で時間に合わせてコーランを唱え祈る人々)

Peace_boat_428

 イスラム圏では女性より男性のほうをより多く見かけたせいだろうか。それとも髭のせいでかヤッパリ男性の方が強く印象に残っている。頭髪も多く目の力が強いせいだろうか? ジェンダープログラムで日本では考えられない男尊女卑の風習を学んだせいだろうか?イヤこれはキット会話(アラビア語、フランス語)しなかったからだ。 Peace_boat_434_1 人と人とはかくもコミニュケーションが大事なのだとつくづく思った。(城壁様の囲いの中には狭い通路と階段がうねり住居が建て込んでいた。通路はコンクリートのため犬猫の糞を踏みそうだったが、白壁が眩しかったー虫除けと聞いたような) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

45)船上で情報を得る法

2006年07月04日 | ピースボート世界一周

_132

 1日限りの新聞休刊日ですら淋しいのに、104日情報がトゼツすると気になっていた。ラジオは全く用を成さず、辛うじて使えたのは目覚まし・住所録代りのケイタイと充電式プレイヤーのみ。PCに至っては私の力では大幅に時間を要し3回メールしただけ。プログは1回は成功させたかったのに。

_131

 船上での情報源は早朝には刷り上っている日刊の船内新聞が主となった。所がこれが実によく出来ていて重宝した。タイムスケジュールは勿論、各種お知らせ、講座案内や前日の報告、乗客や講師へのインタビュー、イベントへの参加呼びかけ、特集記事、寄港地の案内や報告、売店、飲み屋のCMなど多種多様で、毎朝日刊紙を読むように隅々まで読んでは、その日の行動を決めていた。(新聞の表裏。ばっちこい=野球用語でバッチリ打って来い?だった?)

Peace_boat_1341

 日本のNewsは1週間毎位に掲示板に掲示された。新聞は大方の寄港地毎に2~3紙が複数届けられた。選挙の自民党圧勝、ジャカルタの大地震、ヒゲ殿下の側室発言や著名人の死去のnewsなど知った。新聞は図書コーナーの近くにあるのだが持出禁になっており、搬入時には人が一杯で、次が来る頃はアチコチめくれあがっていた。(早朝で、静まり返っている)

Peace_boat_1356

 PCのコーナーは私の部屋へ向かう廊下の角にあり、何時も通り抜けていたのだがは6~7台あった。衝立が付いて書き物も出来たので、読書などにも使われ何時も人がいた。角というのは落ち着ける筈だが、反対側はマージャン部屋でタバコが臭い。他にも喫煙席(右舷の約半分の長さ)があり、肺癌通りと称されていて、ここは何時も賑わっていてコミニュケーションの絶好の場だったらしい。唯一私が立ち入らなかった場所である。(ガラス壁の奥)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

胡桃の小宇宙

2006年07月02日 | 捨て猫の独り言

 自宅の机の下には胡桃の入ったザルが2つ置かれている。酒のつまみに食することもある。余った胡桃はいつまでも装飾物のように机の下にある。学園の敷地には卒業生が植えた3本の胡桃の木が毎年のように実を落す。椎の実も落ちるがこの実を拾う人は今では少ない。他にもトチ、梅、ぎんなん、竹の子など収穫物が豊富である。これらは家庭科の調理実習にしばしば用いられている。

 胡桃は近隣の人たちもやって来て拾う。やきもきした家庭科が実の落ちるのを待たずに竹ざおではたいていたこともあった。胡桃を拾うのは秋の長雨の時である。

 胡桃の記事が新聞に出ていた。これは見逃さない。他のナッツ類に比べてリノレン酸が多く含まれている。マグロやイワシなどの魚をたべるのと似た効果がある。老化防止=抗加齢=アンチ・エイジング用の食材として注目されている。国内で消費される胡桃の9割は米国カリフォルニア産だ。消費の8割はパンや菓子で、1割が佃煮、残りがミックスナッツ向けである。

 胡桃を割るための道具を買ったときに何か新鮮な気持ちになった。自分が育った南の地方には胡桃がなかったせいかもしれない。この自然界には異種間に驚くほど類似した形態がさりげなく散りばめられている。胡桃の実と人体という自然との間に3つの類似を見てしまうのは私だけだろうか。胡桃の殻は、男の生殖器官の一部分、殻を割ると実の表面は人の脳、実を2つに開くと女の生殖器官の一部分である。自然界の造形の不思議に打たれる。いやそれよりも私の思い込みは度し難いというべきかもしれない。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする