私の極親しい知人のお母上が、明日大学病院で上腕骨の再手術をうける。ガンや病的骨折は例外として、一般的な骨折の場合整形外科領域の手術は明快で治癒も時間の問題とされている。今回は再手術ということもあって難渋が予想され、8時間以上要するといわれているらしい。大学でも手を付けたくない程の症例だが、「現状がある以上ベスト尽くす」の言葉に託したと言う。
電話によると手術を受けて以来1年近く経つが、治癒どころか再骨折さえ繰り返し、ギブス下でパンパンに腫れ痛みも限界だったらしい。腕の手術の直前には胸部大動脈瘤の手術も受けているが、そちらは今回の手術には耐えられるとのコメントだった様子。自分の身分を明かして説明を受けたので術式、リスクいずれも詳細で、前の手術の後始末が今回のリスクをヨリ高めており、開けてみないと解らない部分も多いと言った。
前回はよくよくの事情があって、チョット考え難い術式(隋内釘とプレートの併用)が選択された?前回の後始末(抜釘)は上手くいく?腰骨(腸骨)からの骨移植と新しいプレートで上手く固定できる?長時間手術によるダメージは?神経マヒ、新たな血管のトラブルは? 悩みは尽きないが、大学病院でそれだけの手を尽くしてもらってもよくならない手術なら止むを得ないと語っていた。そして何より「アンプタ(切断)もあり得る?」との質問に、「先が生きている骨を切り落とすことはしたくない」と、言い切ったDrの心意気に全幅の信頼を寄せたと言っていた。
万能細胞の開発者も整形外科医で私には驚きだった。数日後整形外科の最先端の手術が成功したという朗報と、手術、骨移植を含めたこの難業をどう乗り切れたか、詳細を聞けることに大きな期待を寄せている。(写真はマイタウンの前庭で)