玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*リサイタル

2008年02月05日 | 捨て猫の独り言

 二種類の月刊誌が学校の図書室にプールされる。注文者は退職した教師である。その代金を私が立て替えて外に運び出す。何ヶ月かに一度は出向いて受け取るつもりだったものがなぜだか学校に足が向かなくなった。どうも最近は自閉気味と本気とも冗談とも取れるようなことを言う。何だかんだと二人してたまに会って飲むための口実になっている。

 土曜の午後のハープリサイタルの券が手に入った。ブツはその時に受け取りたい。埼玉の所沢市民文化センターのコーヒー店で待つという。こんな気の利いた仕掛けを用意するところなど私には真似ができない。前回初めての音楽会はブツの引渡しはなく駅改札で待ち合わせた。当日は冷え込んで風も舞っていたがあまり気にならない。

 演奏者の吉野直子さんの名は初めて聞く。ハープの独奏会というのも珍しいことだ。人類が手にした最も古い楽器の一つだという。こんな時間を持つことなど他者からの働きかけがない限り私が経験することはなかったろう。ギリシャ風の髪型をした色白の美しい女性がハープを自分の身体に斜めに引き寄せながら格闘している姿は神々しい。

 会場の駅近くに居酒屋がある。5時からの1時間だけは料金が半額である。その時間帯はいつも活気に満ちている。実は娘が高校3年生の時に彼の倫理社会の授業を受けている。私の娘には2人の子供がいる。そしてその子供は2つの国籍を持ちパスポートはそれぞれの国が発行する2つを取得できる。日本のように蛸壺社会でないのは好いねと言う。市民運動の少人数の集会にも黙々と参加している。一人一人の自立が大事が口癖だ。池田晶子の名を出したが意外にも反応が鈍かった。翌日の節分の日は関東平野は珍しい大雪になった。 

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1 コメント

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ブツはブツはでも、ヤバイものでなく、月刊誌とは... (ぶつぶつ)
2008-02-06 14:49:39
ブツはブツはでも、ヤバイものでなく、月刊誌とはしゃれたブツ。古代ギリシャ彫刻にもハープ演奏があったような記憶。
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