玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*訪ねてみたい場所

2019年12月16日 | 捨て猫の独り言

 今年も友人から鹿児島銀行が発行する一枚カレンダーが郵便で届いた。写真は鹿児島湾(錦江湾)の奥にある重富漁港からの桜島だ。北岳だけが見えて鹿児島市内から見る桜島とは違う鋭角的な姿だ。早朝、山腹に低く垂れこめながらたなびく雲、一人乗りの漁船が一艘、その漁船の上を無数の海鳥たちが飛び交っている。うっすらと雪化粧しているようにも見える。はたしてどうなのか。さっそく新しいカレンダーに差し替えた。

 

 この時期のアトランタは観光客もまばらだろう。場所よりも人々のライフスタイルと態度を見てこよう。私は言葉が不自由だから娘を頼るしかないのだが。とはいうものの訪ねてみたい場所はいくつかある。まずダウンタウンにある「CNNセンター」は24時間ニュースだけを流し続けるケーブルテレビ局だ。徹底して質問を続けるCNNの記者に対してトランプ大統領が「フェイク」と言い放ち取材許可証が取り上げられるということがあった。

 同じダウンタウンに「公民権&人権センター」がある。アトランタは公民権運動の町でもある。その歴史を知るために訪れたい。公民権運動のみならず世界各地の人権問題を考える博物館だ。「国連における世界人権宣言の実現」をゴールに掲げている。

 ミッドタウンから東へ約3㎞。アトランタが火の海に包まれた際、北軍のシャーマン将軍が町を見下ろしていたという丘の上に、「ジミー・カーター・ライブラリ―」がある。農家から政治家への転身、ジョージア州知事時代、そして第39代大統領へのカーター氏のあゆみが見られる。現在ではNGO(非政府組織)として環境、貧困、軍縮、平和をテーマに、さまざまな活動を実践している。日本の造園家中根金作による日本庭園もある。

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2 コメント

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Unknown (地球の歩き方)
2019-12-18 09:05:58
城山から写した桜島、定番だが、視角を変えるとまた味わいが違うようです。定点でも時にやさしく時に荒々しく。地球の歩き方、定番の紹介本で、現地の方々より、歴史に詳しくなられたのでは。記事のお陰で、アトランタがオリンピックの都市と思い出しました。風と共に去りぬ、のエンディング、タラの丘。たしか、ヒロインの母国、スコットランドかアイルランドの地名を模したような。北海道と似ています。外国人の生の声に接すると、日本人がいかに狭い世界に住んでいるか、わかります。価値観の変更までいくかどうか。それはさて、われらの時代の特典は、「ITの時代は世界のどこにいても、いつでも互いの消息がわかるので昔のような別離の寂しさなどとは無縁である」、なるほど。
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風と共に去りぬ (捨て猫)
2019-12-18 20:12:37
風お供に去ったもの・・・それは戦争という嵐によって破壊された南部の貴族的な社会と文化だそうです。マーガレット・ミッチェルは25歳のとき、南北戦争から60年後にGone With The Windを書き始め48歳で交通事故が原因で死去しています。アトランタ関連の映画で最近私が見たのは「ドライビングMissデイジー」がありました。老齢のユダヤ系未亡人とアフリカ系運転手の交流をユーモラスに描いたものです。
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