この時期をはずすと手に入らない野菜がある。野菜といっても必ずしも八百屋で見かけることはない。むしろ畑の傍らの野菜売りスタンドや、農家の玄関口でにわか売りだったりする。 だから目を見張っていなければ買いそびれてしまう。
ハーモニカの練習は車を要する距離にあって途中に農協がある。ここなら!と立ち寄るとあった!。車なら沢山持てると両腕で抱えるほど求めた。茎に水分を含む「ずいき7束」はズッシリと重い。皮をむき10本位を1束にして括り干す。空を見計らいながらさながら紐状になるまで天日に当てる。(松の木が竿代わり、干大根も)
かって縁側がどの家にもあった時代、軒下の物干しに大根や柿、ずいき等が吊るしてあった。出来上がった干野菜は忙しい女達に重宝され、冬の食卓を賑わしていた。決して上等の食材ではなかった筈だが今では「格別の味わい」でごちそうだ。あれ程抱えてきたのに干上がり途上で細り心細い限り。コリャ足リン!かくして買い足すのも毎年の慣わしとなっている。
散歩コースの農家の庭先販売で、秋口の生から冬の日干しが手に入ります。(なんと一把100円です)
庭で手作りとはさすが「ねったぼさん」、本領発揮です。