玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*病院の内と外で

2013年02月19日 | 捨て猫の独り言

006

 小平市では住民投票の実現のため3月の市議会に向け市長・市議会議員宛にハガキを書こうという運動が進行中である。街頭でチラシ(ハガキ)を配布して、その場で書くかあるいは自宅で書いてもらったものを預り市長と市議に届けるのである。2月12日には西武国分寺線鷹の台駅で7時から8時まで、14日は西武新宿線小平駅で13時から15時まで、16日は西友花小金井店前で13時から15時までという具合で、最終回は3月5日の中央公園南西入り口(うさぎ橋)で6時半から7時までの計11回である。私が書いたハガキは先日市役所に出向いて直接自分で届けた。

 これは予定されている道路計画を自然環境保全のため、東京都に問い直す運動である。計画変更で多額の経費が必要になろうとも、中央公園の雑木林とそれに連なる玉川上水の環境は保全されるべき価値があると直観したから、私は住民投票に賛成する。ここで立ち止まり智恵を出しあえば良い方策が見つかるものと考える。この運動は地域エゴと呼ぶべきようなものではない。なんとか住民投票が実現できたらいいのにと思う。政治の原点ともいえる住民自治の精神が大きく育つことだろう。この動きはこの4月に予定されている市長選挙にも無関係ではなくなった。

007

 昨年の11月の沖縄旅行の直前に視力の変調に気付いた。旅行後に診察を受けた。このまま放置するにしても1年が限度でいずれ手を打たねばならないという。年を越して2月中旬に手術することを決めていた。白内障手術で入れた眼内レンズの亜脱臼の逢着手術を昨年の5月に行ったばかりである。この5月の手術はあまり前例がない手術だと聞かされていて、このときはレンズの下の方を縫った。ところが早々にレンズの上の方も縫わねばならなくなったというのが今回の手術である。いい方の目がたび重なるトラブルに見舞われて多少慌てた。しかし視力回復のために3泊4日の再々手術を受けることになった。

 手術前の同意書には「最も重大な合併症は細菌感染(眼内炎)で3000人に1人程度とまれですが、眼内炎になると再手術が必要となり、場合により視力が大きく損なわれることもあります」とあり、さらに私のものには手書きで「網膜剥離、硝子体出血等のリスクもあります」が付け加えられた。同意書には想定されるありとあらゆる事態を書き並べるのが通例である。こちらは「見るべき程の事は見つ」といった腹のくくり方で不思議なほど冷静であった。夕刻に手術はていねいに2時間ほどかけて行われた。さすがに点眼のために翌朝ガーゼを外す瞬間には緊張した。視力は失われていなかった。しばらくして眼の下は内出血で赤黒く変色していることに気付いた。ノックアウトされた翌日のボクサーの顔のようだった。(写真は小平市の小川寺にて)

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3 コメント

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2時間の大手術、お見舞い申し上げます。「見るべき... (「見るべき程の事は見つ」か)
2013-02-20 15:50:43
2時間の大手術、お見舞い申し上げます。「見るべき程の事は見つ」とまだ悟らずに、いま少し見る価値のあるものがあるようです。
生身の人間に近いようで遠い、遠いようで近い、だれも日々進化するITジャングル、万華鏡の全貌を見た者はいない。
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術後の経過良好で、ブログを書かれる程になられて... (sonoe)
2013-02-22 13:25:16
術後の経過良好で、ブログを書かれる程になられて、良かったですね。お大事になさって下さい。
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体の一つの機能が阻害されるたびに、ヒトの体の仕... (お見舞い御礼)
2013-02-25 13:50:14
体の一つの機能が阻害されるたびに、ヒトの体の仕組みの神秘を思い知ることになります。
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