2月20日第100回看護師国家試験が実施された。その中にインドネシア、フイリッピンからの受験生が3ケタは居た筈である。平成8年からインドネシア、9年からフィリッピンと自国の国家資格をもった人達が日本の国家資格を得るべく受験したのだ。
3年前TVで粗全員がネッカチーフを被ったインドネシア女性集団が入国する風景を見た。1年後にはフイリッピンからも加わりこの3年で455名(内34名は事情により帰国)に達したという。そもそもは小泉政権下EPAといって、貿易・投資の自由化・拡大を目的とした二国間協定(メガ条約と呼ばれ幅広い分野をカバーする)を結んだ事に始まっている。本来的には「経済」連携協定の名のごとく、バナナの関税の引き下げ等取り扱うのだが、そこへ常時人手不足の看護師・介護士を日本へ導入しようとの狙いが加わった。3~4年日本で働きながら学び、日本の国家資格を得させ不合格時には帰国すると決定された。
この件に関しては多くの懸念が各当時国のNGO、労働組合、職能団体より上がっていた。日本語及び日常生活上の教育は来日当初全員を対象に行われたが、後は各施設に丸投げされた。病院側は看護助手として働いてもらう代わりに、国家試験対策を行う必要があってついには悲鳴が上る事態に。3年間で免許取得者は3名に過ぎない事がその困難さを示している。専門用語が難しいと、今年は易しい用語への切り替えられ、期間も1年間延長された。一方では「通らなくたって平気!滞在中本国とは破格の待遇で貯蓄に励める!個人で訪日するには大きな費用がかかるし、いっそ日本の生活を楽しもう~」の声もきかれる・・とか・・。税金の投入も大の筈だが!!。