玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*佐原の大祭(1)

2022年07月21日 | 捨て猫の独り言

 各地で3年ぶりに祭りが復活している。前々から青春18きっぷで「佐原(さわら)・銚子の旅」を考えたことがあった。「佐原の大祭」が3日間開催されていることを知り、3月17日の最終日に意を決して出かけることにした。実を言うとケチ根性の発動にすぎない。「3割引き」をほとんど利用せずに長年会費だけを払い続けていた「大人の休日倶楽部」の有効期限がこの7月なのだ。

 今年は3月に甲子園球場に行くのに利用した。そして今度の佐原行きが2度目である。佐原には伊能忠敬旧宅が当時のままの姿で残り、市内を流れる幅10mの「小野川」をはさんで向かい側には1997年に建替えられた「伊能忠敬記念館」がある。それに伝統の祭りまで見学できるという贅沢な一日となった。ただし、ときおり小雨に見舞われて、山車の人形を透明なビニールで覆うなどの処置がとられていた。

  

 「石岡のお祭り」(茨城県石岡市)、「佐原の大祭」、「川越祭」を「関東の三大祭り」と呼ぶ。川越祭は自宅近くなので見学したことがある。ついでに調べてみると「京都の祇園祭」、「飛騨の高山祭」、「秩父夜祭」は「日本ひき山三大祭り」だそうだ。このようなお祭りは地域社会の人々の連帯なくしては実現できない。そんな地域に属した経験のない私はただ驚き感心してその存続を願う。

  

 佐原の大祭は、なんと夏祭り(7月)と秋祭り(10月)の年2回行われる。夏は小野川を挟んで東側の本宿・八坂神社、秋は西側の新宿・諏訪神社の祭礼として行われるという。なるほど東側の八坂神社の境内や通りは屋台で埋め尽くされていが、西側を歩くと閑散としていた。忠敬さんの銅像を、佐原駅前、佐原公園、旧宅の3か所で見かけた。おみやげは駅売店の「ただたか饅頭」にした。 

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