玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

Skype見たさに時差調整

2012年07月10日 | アトランタ便り

 過日約束通り勤務先のデイサービスに写真添付でメールした。海外からでも瞬時に手紙(メール)や写真が送れることを紹介したかったのだ。ご利用者様の反応はどうだった?約10年前私の両親は没した。職場の事務作業のルーテンワークとして一部PCを使っていたが、マイPCを持たず老親へのメール送信等考えられもしなかった時代だった。
 
 

078今何とかPCに向かいキイボードを打っているが、所変わって自国を出ても、PCが自宅と変わらぬ環境が保てるのだからなんと便利な機器である事か。それに以前にも記したが「映像つき音声による対話が無料で出来る」となれば、使わない手はなかろう。そんな訳で、13時間の時差を越えて対話するべく苦闘している。今まで上記「  」の中で無料という仕組みが不可解だったが今回氷解した。一定の時間が経過すると、先方の映像が消えそこに企業のコマーシャル映像に切り替わるのだ。しかし当方の映像と音声は先方には届き、相手方は筆記に切り替えると対話が続けられる仕組みだ。この理屈が理解できたので、今後は双方での操作は不要と判明した。

 PCの発祥の地アメリカの電子機器事情の一端を見たのは、初外出の際女子学生が大きなバッグから小さな携帯電話を取り出した。電話?と思いきやカチッと音をさせ、縦幅サイズに組み込まれたキーボードを、マニキュアをした指先で目にも留まらぬ速さで打ち出した。スーパーで車で使う丁度いい子供用椅子が見本しか残されておらず在庫を問うと、ラベルにかざした機器を見て○○店ならあると言う。取り寄せますか?と聞かれなかったのはそのサービスはないからだろう。孫がTVの不調でPCでアンパンマンを見たがるので、私がPCを起動させると後はほぼ自分で操作する。しかしデスクを組み立ててくれた助っ人は、機器には通じていたけれど、私達がSKYPE中なのを見て初体験だった様でハニカミながら夫に挙手していた。

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*素適な道楽

2012年07月10日 | 玉川上水の四季

 ゴーヤが実りつつある。一番大きいものは15センチぐらいだが収穫にはあと少し時間が必要だ。他にも紡錘形の小さな実がところどころにぶら下がっている。小さい実を見ていると私は小さな男の子を連想してしまい不思議にいとおしい気分になる。キュウリの収穫の勢いはぴたりと止んだ。その横でまず「おいらん草」が咲き、少し遅れて「たいまつ草」も咲きはじめた。玉川上水では前節気から咲き続いているアジサイ、ネムノキのほか、新たにムクゲが咲きはじめた。人はその律儀さにいつも感動させられる。

 8日の日曜日の午前中はときどき雨のお天気で、小暑のミニ観察会の開催が危ぶまれた。集合時刻に小雨が落ちていたが私は出かけた。開催されれば今日こそ「蝶のスタジオ」を見ることができると期待したからだ。なぜなら鈴木さんは羽化の瞬間を皆さんに見せたいものだと前回の観察会で語っていた。ましてや今回の小暑の写真展は「蜜源植物に集まる蝶」がテーマである。傘をさして集合場所のオープンギャラリーに出向くと、この日の参加者は私を含めてわずか3人だった。私の期待は裏切られなかった。いつもの写真の販売のための留守番のスタッフを一人残して総勢6人で歩きはじめると雨は上がっていた。

 見学に小人数は好都合だった。蝶のスタジオの場所は鈴木さんの自宅からは少し離れた同じ町内だった。それは広い道路から一戸建て住宅の間の狭い道路を入って突きあたりの右側に在った。四方が住宅に囲まれた100㎡ほどのやわらかな印象の緑の空間である。ほぼ中央にある一番高い細い木はリンゴの木だという。かつては鈴木さんが家庭菜園として利用していた土地を5年かけて蝶の楽園に作り変えた。退職金をはたいて30㎡の現在のギャラリーの土地を購入した時期と重なる。いずれも鈴木さんは奥さんの弱い反対を押し切って今この時しかできない道楽を貫いた。

 スタジオには人の背丈よりは低い大小の立方体のケージが配置されている。画材のキャンパスの木枠を再利用してそれに網を張っているのがある。ケージの中にはかんきつ類などの幼虫が好む食草食樹が植え込まれている。ウマノスズクサ、カラタチ、キンカン、サンショ、ユズなどに産みつけられた卵が成長すると、幼虫は枝葉ごとすばやくこのケージに移されて保護される。ケージにはすでに羽化したさなぎのぬけがらも見える。成虫のための蜜源としてはヤブガラシ、ブットレアなどが用意されている。この日は複数のジャコウアゲハが上空を自由に飛び交い、アオスジアゲハも確認できた。さらにジャコウアゲハがウマノスズクサに産卵する場面に出会った。卵は透き通ったオレンジ色をした爪楊枝の頭よりも小さな1個の球形だった。その翌日である、わが家で一匹のジャコウアゲハが庭のおいらん草をかすめて飛ぶのを目撃した。

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