二十四節気の清明は4月5日から19日までだ。木々が一斉に芽吹き始めた。ぽつぽつの緑の小さな点が日ごとに広がりをもつ若葉と変化していく。それは驚くほどの速さで進行する。この若葉に青虫がつき、その虫を運んでエナガはこの時期子育ての真最中だという。清明はそんな季節だ。昨日は玉川上水緑道のグループ散策でフデリンドウ、チゴユリの群生を見てきた。これまでは私にはスミレだけしか見えていなかった。
春のお彼岸はとっくに過ぎたのにどうしたことだろう。昨日は夏の陽気で今日は冬に逆戻りだ。それにしても今年の春先は寒暖の差が激しすぎる。さらにこんないい季節にここ一週間は降水確率の高い日が続くという。
4月5日にはMLBが開幕した。これまで迎えていた新学期の始業式が無くなった境遇にはMLBをそれに代用したい気分である。さあ新しい一年が始まるのだという思いで緊張して観戦した。組み合わせはレッドソックスと昨年の王者ヤンキースである。開幕といえど行われた試合はこの日この一試合だけであった。よほど人気の組み合わせなのだ。それにMLBでは各チームとも選手のトレードを活発に行うので目を離せない。
NHKのラジオ深夜便という番組で変更があった。番組中の「こころの時代」が「明日への言葉」に呼び名が変わった。過程でどんな議論があったのか興味深いが知る術がない。この変更に賛成だ。「こころの時代」という呼び名には何か押しつけがましい感じがあった。新しいものは、さあそれぞれ自分の言葉で考えましょうかという提案と受け止めるとなんだか開放的な気分だ。ちゃんと眠れているせいで4月になってまだ「明日への言葉」を聞く機会がないのは残念である。