とにかく保育料と医療費は高いらしい。公共の保育は乏しく、3人の子育てをしているご婦人が自宅で7人の子供を預かっているという。私達の滞在中は1人は残したものの、普段はゴット起きのまま夫君も妻子の準備を手伝い、7時には家を出てミッキーという40代の女性の家で朝、昼をとっていると言う。愛情深くて信頼が出来ると娘は惚れ込んでおり、4月からの求職活動もそこでの保育の継続が最優先事項らしい。
残されたお姉ちゃんとMy bag持参で午後は散歩だ。大人一人一台という車社会。信号の少ない道路をスピードを落とさず走っているので、見通しのいい場所で左右を見計って小走りで横断する。どの通りも木立の中には綺麗な連棟式や大きな戸建風に作られたアパートが見え隠れしている。いずこも職人が入って手入れが届いている。と自宅から程遠くないなだらかな起伏に富む住宅街に行き会った。空気は澄み冷気が程々あって、家は丁度日本の別荘地を思わせる様な散らばり具合だ。目を見張るような豪華版は見当たらないけれど、通りの街路樹から各家の玄関先まで程よく飾られている。小さな植え込み作業をしていた老人に声をかけると、花を欲していると思ったか1株下さった。日本で散々楽しみ持参したシャボン玉で遊んだ。車常連の両親はその通りを知らなかった。
現在のアパートは急いで決める必要があり、彼の両親を含めて一泊2日がかりで決めた。いい物件ではあるが、景気の悪くなかった一年前からすると今はモット安めでいい物件もあるらしい。一年契約が切れる時期もあって5月末には引っ越すべくアパート探しもしている。一日同行した。アパートとはいえ日本流ではマンション以上だ。2LDKの2寝室はいずれもトイレ、洗面、バス付だし、LDの広さは20畳近い。クローゼットは勿論、台所は食品庫、食洗機、レンジ、オーブンはフル装備で、中庭に共用のプール付だ。目安は10万円を切る値段だが、安過ぎるとそれなりの人しか住んでないし~とぼやいてもいた。