シカゴ乗換えでやっとNCのダーラム空港に着いた。姉はニッコリ迎えてはくれたが、両親に押し出されためらい勝ちに抱っこされた。生まれて間もなかったベビーは父親にしがみついている。満2才で日本語を喋り始めていた姉は不充分な日本語と英語を操っては、”ママとは日本語”でとたしなめられていた。滞米20年になる日本人夫妻の子供が、英語しか話せないのを知ったせいと言う。話し始めたベビーは仲間に入ろうと、べロンべロンと発語して笑いを誘う。Skypで交信していた映像効果は大きかった。
娘が移住の際に携帯した日本の包丁を、彼女の注文で今回私が持参した包丁研ぎで研ぎ、ミジン切り、線切りと食材を駆使して彼女待望の日本食を作った。出来上がった料理を”おいしい~”と満足そうについばみながら「これだから驚くはずだわ!コッチの人は」と一時間以上台所に立った私に娘が嘆息する。移住の際ドッサリ持ち込んだ日本の食材は思いのほか底をついておらず、引っ越す人や離米する人からの貰い物も多くてと言ってはいたけれど。
昨年6月、娘のアメリカ移住と引き続きの引越しの手伝いは、慣れない台所事情に加え、生活用品、家具などナイナイ尽くしの中で大変苦労した。今回は用具も揃い高目のキッチン台ながら快調だ。それにしても新築アパート居住9ケ月にしては台所の油汚れはキツイ。小走りを始めたベビーが一時もジッとしていないせいもあるが、普段から娘より夫君の方が台所に立つようで尚更だ。3才近くと1才の子供を預けて働く主婦の家事の手抜きはこの国にだから許される?それとも今時の若者はこう?なのだろうか。料理作りの合間に台所機器磨きが今回は加わった。野菜を多用してセッセと食事を多めに作り、半分は冷凍にまわす。3年日本にいた夫君も、彼の実家に2日もいると体が固まると言っている様で日本風を好むらしい。夫君が作る日本風??とは油控えめアッサリ味仕立てのことらしい。次回は垣間見た保育事情や住宅事情をお伝えしたい。
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