玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*グアム訪問記(2)

2008年10月25日 | 捨て猫の独り言

 チャペルでの結婚式を終えた翌日は半日のバス観光が組まれていた。日本語の上手な女性ガイドが付いて、タモン湾の北端の恋人岬と首都のハガニアにあるスペイン広場の主に2ヶ所を回った。18~19世紀にグアムはスペインの統治下にあった。観光の途中と最後はショッピングモールに監禁される。食料以外に欲しい物は何もない。

 その翌日は花婿の父の提案で島の南部をぐるりと回ることにした。コンビニ大阪のおっちゃんの手配で他店料金300ドルが180ドルである。私たちは60歳前後の男2人女3人の5人組である。一人当たり40ドルだ。ぴかぴかの小型バンで現れたこの日のドライバー兼ガイドは安部さんだった。安部さんは57歳で独身である。グアムの日本人で有名なのは一に横井庄一で二にコンビニ大阪のおっちゃん三は誰だと思いますかと問う。安部さんでしょと答えると、どうして解りましたと運転中の安部さんがはにかむように振り向く。

 1972年にグアムから横井庄一伍長、その2年後にフィリピンのルバング島から小野田寛郎少尉が帰還して日本人を感嘆せしめた。安部氏は2002年に本物の「横井ケーブ」を発見する。いつの日か荒れ果てた横井洞穴を再建するプロジェクトを完遂したいと考えている。グアムの人はおおらかです。観光客に間違ったことを平気で教えます。例えばニセの南十字星、ニセのラムラム山(最高峰)、ニセの横井ケーブなどです。そういえば先のバスのガイドさんはアメリカネムノキをモンキーポッドと告げて私は今でも混乱している。

 安部氏の「南の島に憧れてーグアム島移住編」が2年前に牧歌舎から出版されている。もらった名刺には探検家とある。パソコンで探検歴を調べた。21歳の頃奄美の沖永良部島の洞窟探検を皮切りに38歳ではオーストラリアを自転車で一周を試みる。しかしシドニー発2ヵ月後に栄養失調になりケアンズで断念する。オアフ、マウイ、モロカイ、ハワイ島などに移住地を捜し求め、結局2000年にグアムに上陸し、ツアーガイド兼探検家としてグアムで8年目になる。安部さんの7時間の案内で素敵な一日となった。

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