玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

負けるが勝ち

2005年12月09日 | 捨て猫の独り言
 絶大な支持を得たカレーに再度挑戦した。しかし娘は言った。プロジェクトX調だ。これはルーカレーだ。チョコレートカレーではない。2度目のカレー作りは失敗であった。ニンジンとしょうがのすりおろしはよかった。最初の水少なめが多めであった。そして辛口ルー2箱は多かった。ブラックチョコが生かされていなかった。辛さはルーで調整とのレシピの注意書きがよみがえった。あっせた。なんとか修正しようとしたが駄目だった。味はまずくなるばかりであった。分量も多すぎた。彼は途方にくれた。さじ加減は難しい。批評して食べるだけの娘がうらやましかった。

 この夏なくなられたM先生は信州の出である。娘も数学を教えていただいたこともあって親子でお世話になった。古き良き旧制高等学校の雰囲気を体現されていた。手紙に定年後の生活についてつぎのように書かれたことがある。 「主婦業がだんだん減って主夫業が増えてけっこう忙しいです。あなたが独りになっても一人でやっていかれるようにという、名目・口実・美名のもとにいろいろやらされています。結婚したら、男は一生こきつかわれるものです。まじめな人!!ほど」 まじめなM先生が病気がちの奥様を残してこの世を去られた。

 女性の国際結婚志向が高まっている背景には日本人男性の古い家族観への反発もある。フジテレビ系火曜夜10時から 「鬼嫁日記」 が放映されている。一馬(ゴリ)は妻の早苗(観月ありさ)に振り回されっぱなし。徹底した女性主導。男は奴隷。娘の婚約者は言葉がわからないままにそのドラマに見入っているとのことである。彼は自分の分身を見る思いなのだろうか。君に連帯の挨拶をおくる。私は夜が早いのでドラマをともに見ることはないだろうが。

 妹から 「卆寿超えいつ果てるとも悔いはなし食は命と炊事場に立つ」 の作者は女性との指摘があった。この年代の方ならやはりそうなのか思う。私は自分の立場でつい作者は男性と思い込んでいた。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする