玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

初冬の庭

2005年12月14日 | 捨て猫の独り言
 おふくろが東京の畑に種をまいて鹿児島に帰ったのが9月の末である。種は仕掛け人が買い置いた2袋である。玄関の目立つところにそれとなく置かれていたようだ。間引きしながら今でも収穫している。お浸しなどにして食している。ひとつは 「小松菜」 である。もう一つはなんだかわからない。残された種袋をみると 「白菜」 であることが判明した。球状に巻いてないからそれだとわからなかった。葉が横に大きく広がらないとよい球になりませんと袋に書かれている。これから鍋物の季節である。白菜は買い物リストからはずしてよさそうだ。変な白菜だが白菜は白菜だ。庭の畑で野菜の収穫がこれほど多いのは初めてだ。一から自分でやるとこんなにうまくはいかない。

 おふくろお手植えの 「わけぎ」 も育っている。これは遠路はるばる持参いただきしもの。初冬の庭で目立っているのは畑の野菜だ。ハナミズキ、さるすべり、イチジク、柿はすっかり落葉している。柿の収穫も終わり、小鳥たちのために残した4個ばかりの柿の実もまもなくすっかり無くなるだろう。梅はくたびれた葉だが何枚か残っている。落葉が始まって気がついた。柿の木の枝におとなの手のひらぐらいの小鳥の巣がぽつんと見える。なかなか形のいい巣である。もちろん空っぽである。何という鳥の巣か知りえないのが残念だ。まえに梅の木に鳩が巣を作ったときはその鳴き声で気づいた。玉川上水の林から50mも離れていない。そのせいでいろいろな小鳥がわが家のせまい庭を訪れる。ありがたくない客もいる。つげの生垣にスズメバチの巣を発見して市役所に連絡して駆除してもらったことがあった。

 おふくろと親父が帰ったのが2ヵ月半前である。娘が新しい命を宿したことを知ったのもその頃だった。また最近になって88歳の親父が入院したとの知らせがあった。季節は巡りそしていろいろなことに出会う。

コメント (2)
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