8月29日から高校2年生の学校行事の引率として3泊4日で沖縄に行きました。生徒は北海道、四国、韓国などいくつかあるコースからひとつを選び、しかも参加するかしないかは自由です。バス1台にゆっくり座れるぐらいが理想的な人数ですが、今年の沖縄は58人もいて教員4人添乗員1人の体制をとりました。沖縄戦の事実を知ることが最大のテーマです。学習旅行と称して毎年実施しています。
巷間に説かれて久しいのですが学校現場は様変わりしています。親の躾が不十分です。羽田の集合時に驚いたのは、3人の女の子の服装です。ジーンズがずりさがりパンティをはいているのかいないのか分からない服装を私はケツ出しルックと名付けました。正式には何と言うのでしょうか。また全般的に他者のことを思いやることができません。行きの飛行機の中で奇声を張り上げて騒ぎ、周囲の乗客の顰蹙をかいました。朝食やバスの出発などの集合時間に平均10分遅れは当たり前、中には出発時間にまだ寝床にいる者も出現しました。これは睡眠不足が原因です。運動クラブ単位で参加しているので学習旅行とは名ばかりでまるでクラブの慰安旅行です。よる11時の点呼以後の部屋の移動も盛んなようです。消灯して低い声でのおしゃべりならまだ可愛げがあります。最後の夜には午前2時ごろ一般客からあまりの騒音に対しての苦情がフロントに入りました。どの部屋も不夜城です。一番うるさい部屋に踏み込むと男女合わせて15名ぐらいが集まっていました。彼らのその場しのぎの嘘はすぐにくつがえされ、後に残るのはばつの悪さだけです。
そんなわけで生徒はバスで寝るしかありません。2号車のガイドの森田さんは自分の気持ちを鼓舞して仕事しているようでしたので私はバスの外で「森田さんチバリヨー」とそっと声をかけました。これらは補助の引率教員から見た旅行の負の側面です。官費旅行もそれほど楽なものではありません。