玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

沖縄旅行雑録(3)

2005年09月16日 | 沖縄のこと

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沖縄の雨水はすぐ海へ流れるので水不足となることが多い。そのせいかプールのある学校は少ない。サンゴ礁のエメラルドグリーンの海があるにもかかわらず7割の人がカナズチであるという。時折見かけるビニールハウスは塩害防止のものだ。長寿日本一は女性は沖縄だが男性は長野である。公務員やバスの運転手さんなど男性はかりゆしウェアを着ている。かりゆしとは「めでたい」という意味だ。甲子園球場でよく聞くハイサイおじさんなどのハイサイは「ハロー(こんにちは)」の意味である。

沖縄戦とは米軍の本土上陸を遅らせるための捨て石作戦であった。そして多くの一般住民が犠牲になった。約20万人の戦死者のうち12万人以上が沖縄関係者であった。住民が日本軍の手で殺されたり、死を強制されたという側面もある戦争であった。

米軍の銃剣とブルトーザーによる土地取り上げに対する土地闘争の後1971年に本土復帰が実現し施政権は返還されたが巨大な基地と日米の軍事体制はそのまま残った。沖縄県の面積の約11%が米軍施設である。そして日本全土の米軍施設の75%が沖縄に集中している。軍用地の使用料収入は沖縄経済にとって無視できない割合を占める。沖縄にとって麻薬のようなものだと言われている。アメリカが軍事国家であり製造された兵器は消費されるというあの絶望的な経済の道筋と酷似している。日本政府は私達の税金で米軍駐留費の75%を負担している。沖縄を見れば日本の真の姿が見えてくる。写真は那覇市の国際通り奇跡の1マイルと呼ばれたこともある。

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