捨て猫と言うけれど、いつ誰がどんな理由があって捨てたのでしょうか。その捨てられた猫はその後どのような運命を辿ったのでしょうか。いろいろと不明な点を含んだネーミングです。野良猫は自分の意思で徘徊するのでしょう。しぶとく生きぬく才覚がありそうです。それに対して捨て猫は定めのままに流されて生きるしかできない情けない存在です。誰かに拾われないと生きていけません。ブログ開設アドバイザーに問われて、とっさに答えたのが捨て猫です。理由付けは後の作業でした。
親のすねかじりの二十歳前後の頃、気ままな身分のままに大学の教室には全く出なくなりました。日本育英会の特別奨学金や親の仕送りは二、三日でどこかに消えてしまい不安な生活が再び続きます。こんなことが長期化すると次第に自分を見失っていきます。何とかしなければと、もがいてももがいても脱出できません。怠惰のつけは雪だるま式に増えるばかりです。ネオン街を歌った夢まぼろしの演歌の世界の近くで生きていました。そうだ、あの頃、私は自分で自分を捨てたのです。
捨て猫を拾ったのがねったぼさんです。異郷の地で、高校の同級生ということで私の方から訪ねたのが始まりでした。相変わらず教室から足が遠のいていましたが、二人で暮らしていくためにはとりあえず学業をなんとか成就した格好にしなければと、なりふり構わず生活者の道に戻ろうともがきました。担当教授には破格のお目こぼしを頂きました。そのときのことは、しばらく夢にまで見ました。卒業できずに苦しんでいる夢です。
つい最近二人で高校の同窓会に出たときのことです。ねったぼさんは周りの友人の質問に 「あまりにも哀れな様子だったので拾ってあげたの」 と答えたのです。この問題発言にその場が一瞬静まり返ったように私は感じました。しかし事実だからこれからもそれを受け入れていくことにしています。それで・・・・捨て猫ですたい。(最後だけなぜか博多弁)
親のすねかじりの二十歳前後の頃、気ままな身分のままに大学の教室には全く出なくなりました。日本育英会の特別奨学金や親の仕送りは二、三日でどこかに消えてしまい不安な生活が再び続きます。こんなことが長期化すると次第に自分を見失っていきます。何とかしなければと、もがいてももがいても脱出できません。怠惰のつけは雪だるま式に増えるばかりです。ネオン街を歌った夢まぼろしの演歌の世界の近くで生きていました。そうだ、あの頃、私は自分で自分を捨てたのです。
捨て猫を拾ったのがねったぼさんです。異郷の地で、高校の同級生ということで私の方から訪ねたのが始まりでした。相変わらず教室から足が遠のいていましたが、二人で暮らしていくためにはとりあえず学業をなんとか成就した格好にしなければと、なりふり構わず生活者の道に戻ろうともがきました。担当教授には破格のお目こぼしを頂きました。そのときのことは、しばらく夢にまで見ました。卒業できずに苦しんでいる夢です。
つい最近二人で高校の同窓会に出たときのことです。ねったぼさんは周りの友人の質問に 「あまりにも哀れな様子だったので拾ってあげたの」 と答えたのです。この問題発言にその場が一瞬静まり返ったように私は感じました。しかし事実だからこれからもそれを受け入れていくことにしています。それで・・・・捨て猫ですたい。(最後だけなぜか博多弁)