山形地域おこし協力隊の田口比呂貴さん、MATCHA運営者の一人青木優さん-
彼らのことは、今年3月に
『MATCHA と日本の小型モーターとなりうる若者たち』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140325
のなかで以下のように書きました。
「・・・・都会(近郊も含む)育ちの20代。そのまま、多くの学友たちが進んだ道(大学を出てある程度名前の知られた会社でサラリーマンをする)を歩いていてもおかしくなかった若者たちです。
しかし彼らは、「社会がこれだけ違ったのに、相変わらずの意識や価値観にのっとった人生」に対して疑問を持ちました。そして、レールから降りて、自分たちで模索しながら、納得のいく人生を歩みだしたのです。
彼らがそれをできたのは、普通の若い人にはない特別な能力があったのか・・・・確かに語学に長けていたり、優等生であったり、という面はあったでしょう。
が、私がすごいと思うのは、彼らが「これほど強い自我を持ちながら、人と人との繋がりを重視すると同時に、「自分たちが、社会のために」していうことを、楽しみながら実践できていること」です。
青木さんとは4月にお会いしたのですが、
(『泉とMATCHA-青木優さん』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140416 )
そのときももうすでに分刻みの様なスケジュールをこなす忙しさのようで、私は彼が息切れしてしまう(身体が付いていかなくなるのでは、という意味)のではないか、と危惧していました。
しかし、“小母さん”の心配をよそに青木さんは日本、海外を飛び回り続け、MATCHAのPR活動を行っています。この活動の中で、人脈も広げ、講演・イベントにも引っ張りだこのよう。
そんな彼が一昨日書いていたブログはこちら。
HIBILOG
決断すること
http://www.aokiu.com/2014/10/12/decision/
会社をやっていると、やらなきゃいけないことは沢山あって、それこそ無限とあります。同時並行的に、様々なプロジェクトに足と手と頭を使うことはとても楽しいですし、無意識で動いていた物事が有機的に繋がりあい、想定以上の結果が出た時の嬉しさったらないです。
(中略)
これから、もっと大きな決断がすぐに来る気がしています。一つ一つを自分の目で見極め、自分の手で決断し、前へ進んでいきたいと思います。
そして、田口比呂貴さん。
彼は青木さんと違って、達成すべき目標(具体的に熱意を感じること、プロジェクト等)があったわけでもないですし、「外に向けて何かを発信する」ということよりも、まだ自分探しの段階のようでした。
そして、彼の場合は「突っ走る」のではなく、ゆっくり考え、のんびり進む。
レールを降りて模索することは良いけど、何か流れに任せたり、アリとキリギリスのキリギリスなみに、「自分の人生、好きなように生きる」と言って好きなことをして将来を考えない、口だけ達者な若者がいるなかで、彼は狩猟の免許をとり熊狩りに行ったり、地元の伝説の怪魚探検イベントを企画したり(地域おこしと同時に、高齢者の夢をかなえてもいます。)、稲作をしたりと、文字通り体を張って毎日を送っています。
ひろろーぐ
地域おこし協力隊は3年間の期限付き。協力隊の期限が終了した後も、この村に残って暮らして行こうと考えている彼。実際移住するかどうかは、まだ現段階では確定ではないでしょうが、この半年の間に、彼も青木さん同様、大きく成長したようです。
この青木さんと田口さん、「ウサギとカメ」のように正反対に見えるのに、
「人との繋がりを大切にする」
「他者の意見に耳を貸す」
「大らか」
「他者の評価を気にしない」
「自分を信じる」
等々、共通点があるせいか、似ています。