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ユグノー(カタリ派)-1(ルイ14世の籠妃モンテスパン侯爵夫人とヴォワザン)

2020年01月26日 | フランス革命・サヴォイア・ユグノー・バチカン

ルイ14世の籠妃であったモンテスパン侯爵夫人の孫の1人がマリー・ルイーズの義父。(※前回、前々回のブログ参照)

そしてモンテスパン公爵夫人の黒ミサに関わったのが、ポリニャック夫人の先祖の1人。

この黒ミサを行ったのが、ヴォワザンと呼ばれた女性。

ウィキペディア
ラ・ヴォワザン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AF%E3%82%B6%E3%83%B3

抜粋:

ラ・ヴォワザン(フランス語: La Voisin、1640年4月11日- 1680年2月20日)は、17世紀のフランスの黒魔術師、毒薬製造・販売者。本名はカトリーヌ・モンヴォワザン(Catherine Montvoisin)、旧姓はカトリーヌ・デエー(Catherine Deshayes)。当時のフランスで流行していた数々の毒殺事件の主犯ともいえる女性である。

(中略)

ヴォワザンの死後に彼女の娘が、フランス王ルイ14世の寵姫であるモンテスパン侯爵夫人フランソワーズ・アテナイスまでもがヴォワザンに加担していたと供述した。

モンテスパン夫人は1678年頃からヴォワザンのもとへ通い始め、ルイ14世の寵愛を受けるために媚薬を入手したり、先の寵姫であるルイーズ・ド・ラ・ヴァリエールを呪い殺す黒ミサを実行していたというのである。ルイ14世の寵愛を失った後、ヴォワザンからルイ14世暗殺の方法を伝授されたとの説や、ルイ14世と彼の愛妾のマリー・アンジェリク・ド・フォンタンジュを2人とも暗殺することで国の実権を握ろうと画策していたとの説もある。

これらの件での醜聞を恐れたルイ14世は、一連の毒殺事件の捜査の中断を命じ、さらに火刑裁判所を閉鎖させ、裁判調書などあらゆる証拠書類も焼却させた。これにより、一連の毒殺事件の真相や顧客たちの秘密は隠蔽されるに至った。

私の想像でしかありませんので、頓珍漢なことを言っているかもしれませんが、このヴォワザンは、カタリ派(ユグノー)だったのではないでしょうか?

ウィキペディア
カタリ派
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E6%B4%BE

カタリ派は、14世紀前半には消えてしまったといわれていますが、それは表に出てこれなくなった、というだけでしょう。

2011年に書いた

Cagotと部落、フランスと日本
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/64e6a509b847e4f3943e6addfe0e76e0

に、フランス人の男性(ナンシー近郊生まれ、ミディ・ピレネー在住の警察官)で、メールに「カタリ」の話ばかりしてくる人の話を書きました。

彼の「カタリ派」に対する思いは、「研究家」の域を超えているようでしたが、21世紀でもそういう人がいるくらいなのだから、当然17世紀頃からずっとカタリ派の人々がいてもおかしくないと思います。

「カタリ派」のウィキペディアに書かれていることは、おそらく悪く書かれ過ぎているようにも思います。実際、本当に黒ミサを行っていたのか、毒薬を作っていたのか(毒薬というと、アンリ2世の妻でもあったカトリーヌ・ド・メディチのイメージがあります。)はわかりませんが、カタリ派、カタリの生き残りが、ナント勅令を廃棄して、ユグノーをカトリックに改宗させようとしたり、国外追放にしたルイ14世はユグノーにとって目障りな存在。

ヴォワザンの周りに集まった人々-モンテスパン夫人やポリニャック夫人の先祖の1人は単純にヴォワザンの毒薬に魅せられていただけなのか…という疑問と、

ルイ14世は、ヴォワザンは処刑したものの、モンテスパン侯爵夫人等、ヴォワザンに関わった貴族たちを厳しく罰することがなかったのはなんでなのだろう・・・と、これまた疑問があります。

歴史本~ウィキペディアまで、書かれていることをそのまま読むと辻褄の合わないことが多いです。

追記:

2015年に作られた動画に、「ユグノーの子孫がカタリとユダヤ人」という説を唱える動画がありました。

Huguenots and Jews of the Languedoc
https://www.youtube.com/watch?v=xQPpAr8-oR0

この説の妥当性はともかく、作者(紹介している本の著者?)はカタリ派を称賛していますね。

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