私が脳出血を起こして2年半です。
脳出血を起こした後リハビリ病院から帰った後も、我が家はリフォームする必要がありませんでした。
それは、建て直しのときにはもう、各部屋段差なし、階段の手すり、お風呂の手すり、玄関の框のわきの手すりはハウスメーカーの標準となっていたからです。
でも、これだけだったら困っていた場所があります。
それはトイレ。
しかし、我が家のトイレには、トイレットペーパーの上に木製の台があるので、まだ装具をつけていた退院後から人の助けを借りずにトイレに行くことができました。
我が家はホルダーは一つだけのものですが、2連紙器用のページを-
二連紙巻器 | アクセサリー | 商品情報 | TOTO株式会社
今はこの台に捕まらなくてもトイレの座ったり、立ち上がったりはできますが、たびたび、この台を進めてくれたTOTOショールームの案内係の女性を思い出します。
トイレのフォルダーの上の台をつけることはショールームに行く前から決めていましたが、それはあくまでトイレットペーパーなどを一時的に置いたりするためでした。
なので何も考えずに、樹脂の台を注文書に書き込んでもらおうとしたところ、この女性は書き込むのではなく、
「樹脂の台より、木製をお勧めします。樹脂のものはただの台ですが、木製の台は手摺り替わりに使えるんですよ」
と説明してくれました。
TOTOのショールームに行ったのは2回。最初は見学に行って、2回目は注文です。
最初は2若干難ありの女性だったので、二人目の案内係は控えめながら、まるで友人と一緒にいるような安心感を与えてくれるというだけでとてもありがたかったです。
オプションに対してTOTO社員としてというより客目線での意見をきかせてくれ、決して選択に口をはさむことがなかった彼女がおすすめする木製の台。
金額が樹脂製より倍になっても、見栄えもよいし、手摺り替わりになるのを聞いて、当然夫も私も「ではそれで」と返答しました。
ショールームから帰る時も、この女性はショールームから出て深々とお見送りしてくれました。
まさしく、私が今まであったことがある「接客業者」の中で5本の指に入るくらいの「接客のプロ」でした。
彼女は今も同じショールームで働いているでしょうか。
個人名は基本出さないようにしていますが、
ヴェネツィア、ボローニャホテルのエレーナさん/ANAの強制サービス - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
の時のように、良いことで名前を出すのは、本人にもマイナスにならないと思い名前を出してしまいます。
TOTO横浜ランドマークショールームの丹さん、もう4~5年たっていますが、あの時はありがとうございました。