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「ユダヤ人と歴史のタブー」の代償-1

2022年10月21日 | ナチスドイツとホロコースト・ホロコースト産業
東京新聞今年1月25日の記事。
 
 
モスクワ=小柳悠志】ロシアのプーチン大統領が二十三日にイスラエルで開かれたホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の象徴、アウシュビッツ強制収容所の解放七十五年式典で、「欧州の一部の勢力がナチス・ドイツに加担した」などと発言し物議を醸している。欧州議会が最近、第二次大戦の開戦原因を巡り、ソ連の責任を明確にする動きを示すことへの対抗とみられるが、独ソに侵略されたポーランドを中心にロシアへの反発がさらに高まりそうだ。
 
 式典でプーチン氏は「反ユダヤ主義の犯罪には共犯者がいる。強制収容所は、ナチスのみならず欧州の多くの国の協力者によって運営された」と発言。
 
 プーチン氏は昨年十二月の国防会議で、ナチス・ドイツの反ユダヤ主義政策を礼賛したとして当時のリプスキ駐独ポーランド大使を罵倒していた。ただ式典では「ナチスの共犯者」の名指しは避けた。ポーランドのドゥダ大統領は式典を欠席。プーチン氏との同席を嫌ったとの見方もある。
 
 国民に愛国主義を鼓舞するプーチン政権は、ソ連がアウシュビッツを解放し、欧州をナチスの侵略から救ったとの歴史観を広めてきた。これに対して昨年九月、欧州議会は、ソ連とナチスの間で結ばれた独ソ不可侵条約が「第二次大戦勃発への道を開いた」とする決議案を可決。ロシアはポーランドが決議を画策したとみて反発を強めていた。
 ポーランド側はロシアの動きを歴史歪曲だとして警戒。モラウィエツキ首相は「ナチス指導者のヒトラーとソ連のスターリンは(不可侵条約締結当時)盟友だった」と強調している。
 
 津田塾大の吉岡潤教授(ポーランド現代史)は「ロシアとポーランドの歴史観の隔たりは大きいが、リプスキに関するプーチン氏の発言は歴史的な検証を欠く」と指摘している。
 
ウクライナとロシアの戦争は、実は太字の部分がきっかけだったのではないか、と思うのです。
 
第二次世界大戦で戦勝国となっていたロシアを、ドイツ側を開戦の責任をおわせるとしたこと-つまり歴史を変えようとしていること。
 
「ユダヤ人問題」は「タブー」とされてしまって研究ができなかった「つけ」がこうして21世紀に出てきてしまいました。
 
 
今年1月、2月の欧州議会の動きはこちらから拾ってください。上記の記事はこの中で見つけました。
欧州議会の「ソ連の責任を明確にする動き」は、おそらくウルズラ・フォン・ディア・ライエンの発言にあったのだと思います。
 
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