Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

外から見る日本、見られる日本人『相模原殺傷事件』・自分しか見えなくなった人々

2016年08月05日 | 社会(歴史・都市計画含む)

ブログ『外から見る日本、見られる日本人』さんの、相模原殺傷事件に対するブログ記事を、多くの人に読んでほしいと思います。 

外から見る日本、見られる日本
相模原殺傷事件
http://blog.livedoor.jp/fromvancouver/archives/52468982.html 

(前略) 

私は現代の若者の孤独感が一つあると思います。若い人は非常に忙しいふりをします。何に忙しいかというと自分にこもる時間に忙しいのかな、と解釈しています。私も若者と様々な話をしますが、彼ら彼女らは往々にして「自分の時間」を求めます。何をするのかといえばネットにはまり込み、外部との接触はテキストを通じて自分の好きな仲間で自分を否定しない心地よい人間としか心を開かないような感じでしょうか?

これは自己満足と自己陶酔そのものであり、他人に批判されたり、議論することを「うざい」という言葉で一切はねつけ、自分の正当性を限りなく突き詰めることにならないでしょうか? 

(中略) 

実は私は欧州等で次々引き起こされるテロと称される事件も同様な犯人像を感じています。原理主義とは極論とも解釈できるものですが、それを正とし、世界平和の為と称して自爆テロを引き起こしています。背後にはISが犯行声明を出したりしていますが、実態としてはナローマインドな(偏狭な心)若者を遠隔的に利用しているだけに見えます。

「テロ」とは一般に政治的目的を達成するための暴力的行動を意味しますが、最近のテロや日本で起きる若者による殺傷事件は「自己目的を達成するための暴力的行動」であって本当の意味のテロから外れてきていないでしょうか?そう考えると私の定義する新しいテロは世界各地で起きる事件についてある程度の説明は可能です。残念ながら欧米など海外諸国で起きるこのような事件を「(政治的背景に基づく)テロ」と断定するのは間違っているケースもあるでしょう。にもかかわらず、各国政府高官は理由付けが必要なため、無理やり「テロ」に仕立てあげているとも言えます。

それは背後にいる犯人を作り上げることで国家や政府、市民の正当性を作り上げる巧みな論理でもありますが、そこに落とし穴があるのではないでしょうか?日本でも世界でも悲惨な事件が日々繰り広げられる真相は全く別のところにその理由が存在する気がします。 

『自己目的を達成するための暴力行為的行動』これは、実際の暴力を振るわなくても、言葉による暴力も日本だけを見ても氾濫しているのがわかります。 

ずっと追っている子宮頸がんワクチンの村中璃子氏、Wedge、彼らの応援組は、子宮頸がんワクチン被害者や研究者にしてきたことは、『自己目的を達成するため(自己正当化)の言葉の暴力』でしたね。 

(子宮頸がんワクチン被害者を応援する人々のなかにも、ちょっと行き過ぎたツイートもあり、私はこれにもあまり良い印象は持っていませんが、ただ言えることは、村中氏達の『言葉の暴力』がなければ彼らもそういうツイートはしなかったということです。) 

政治家、石原慎太郎を筆頭とする暴言も、似たような『言葉の暴力』でしたが、彼の意見に同調した人達は彼らがどんなに『暴言』をはこうと、それを正当化してしまうサポーターも多いです。 

雑誌記事の被害者中傷記事や政治家の暴言、少なくとも2、30年くらい前には、自分の意見がそれと同じで自分を満足させるものであっても、「中傷、暴言自体が人を傷つけて、やってはいけないこと」と認識があり、堂々と応援する人はほとんどいなかったのではないか、と思います。 

今はもう「自己満足」「自己陶酔」が何よりも優先しても良いという風潮があります。(これが「テロ」を作り出す間接的要因になっているのかもしれませんね。) 

以前書いた記事、 

人から「悲しみ」が失われている?
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/eee4be3d6bc0188328b0ff6a37cf684e 

で以下の記事を紹介しました。 

Wired (2014年4月1日)
人から「悲しみ」が失われている:デトロイトの人工知能学者が唱える仮説
http://wired.jp/2014/04/01/aprilfool-2014/
 
 

インターネットのせいか、それとも食べ物のせいか、ストレス社会のせいか、これは特定できないでしょうが、やはり人間の脳が本来の人間のものとは違ってきている、のではないでしょうか。悲しみを感じる部分だけではなく。 

コメント
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