ルクセンブルクの知人が、欧州のニュースを毎日ブログで紹介しています。
http://archive.mag2.com/0000196508/index.html
以下が、本日の航空機関係のものです。
英国では、新たな火山灰の影響で、20日も空港閉鎖されていますが、大陸のフランス、ドイツなど主要国では、19日夜から20日朝にかけて、次々に空港が再開し、航空機の運行が始まっています。当面は、各国ともに海外に取り残された自国観光客の帰国が優先されるため、日本から欧州への旅行客は、後回しにされる可能性があります。パリの空港では、19日になって空港で寝泊りしている旅行客に対して、臨時の宿泊所が提供されるようになりました。
しかし、運行停止で損失が拡大した航空会社の圧力で再開した面があり、安全面では疑問が残ります。実際、NATO空軍機は火山灰で汚染されており、軍用機の運用も原則運行中止になっています。
ドイツに住むペンフレンド、ビルギットさんは、ホテルで働いていますが、先週は飛行機のキャンセルで舞い戻ってきた客などの対応に追われて気が狂いそうだったといいます。
「空は晴れ渡り、匂いも何もないので火山が噴火して飛行機が飛ばないというのはピンとこないけど・・・。飛行機のいくつかは飛ぶのを決めたようだけど、飛行場には相変わらず家に帰れない人でごった返し。自然災害はあっという間に人々の通常の生活も経済も変えてしまう。」とつぶやき、イギリス政府が軍用艦をスペインやイタリアに出し、本国人救出に乗り出した話をしたあと、「ところで、あなたはパリに来るのは難しいのではないの?噴火はまた激しくなったって新聞に書いてあったけど、情報は確実に入っているの?」と訊いてきました。
昨日は友人Tと、「もしパリで足止めになったら、どうやって帰ってこよう。マルタ経由?ブルガリアの友人を頼って飛行機がありそうなところまで探しに行くなんて、無茶?」なんて冗談で話をしていましたが、どうしましょうか、本当に。
日本が欧州まで国民を迎えに来るなどということは天地がひっくり返ってもないでしょうが、これを機に、日本からシベリア鉄道を通って列車でいけるような国際プロジェクトのイニシアチブでも取ってくれると良いのですけどね。ベトナムやアメリカで新幹線を売り込むのと同時に。