asahi.comにかなり気になるニュースが載っていました。
「高速道路の標識、『ヒラギノ』書体に iPadと同じ」と題するこの記事(リンク切れしていたらゴメン)、興味のない人には「意味が判らん」でしょうけれど、私には寂しいニュースです…
記事を引用しましょう。
東日本、西日本、中日本の各高速道路会社(NEXCO)は、高速道路の案内標識に使ってきた独自の書体を、米アップルのiPad(アイパッド)などに採用されている市販のものに変えることを決めた。高速走行中でも見やすく、バランスが良いという。書体の変更は、1963年に国内初の高速が開通して以来、初めて。
この際ですから、図も拝借してしまいます(フォント・メーカーの大日本スクリーン製造㈱のリリースはこちら)。
人によって好き嫌いはあるでしょうけれど、私は、時に大胆な省略を見せてくる通称「公団ゴシック」こと「道路公団標準文字」が、映画の手書き字幕用フォントに次いで、好きでした。
勝手に拝借しておいて文句を言うのもなんですが、asahi.comが載せた例にはあんまり特徴が出ていません。
それよりも、私愛読の「@nifty デイリーポータルZ」のこちらの記事、「高速道路フォントめぐり」の方が適切かつ濃い
例えば、この比較なんて、asahi.comが載せた例(大日本スクリーン製造のリリースに載っていた「例」)よりずっと楽しい
もう一回、asahi.comの記事を引用します。
これまでの書体は、昭和30年代に旧日本道路公団が考案し、角張った独特の形状で「公団ゴシック」と呼ばれた。字の印象を決める部位を強調したり画数が多い漢字は大胆に省略したり、ドライバーが一瞬で認識できるよう工夫が凝らされた。
ただ、省略が多すぎるとの指摘があるほか(なんと無粋な…)、新しい字が必要になるたびに一からデザインするため、当初の開発者が亡くなった後は「統一性に欠ける」との問題もあった。
フォントも「人一代」なんですなぁ。
また一つの時代が終わるんだ…
公団ゴシックの名品:2011/11/25 右に富士山、左に東京スカイツリー
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/002924.html
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