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新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「東宝スタジオ展」で、あ~~~!!!

2015-03-23 22:05:47 | 美術館・博物館・アート/映画・演劇

きのう、世田谷美術館で開催中の「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」を観てきました。

館内に入るや、ななななぁ~んと東宝が(「東宝」って、塚」を意味しているって知ってました?)誇る国際的大スター大暴れしていました

ゴジラです。
もう一枚、こんどは空撮です

写真撮影OKなのはここだけでした

   

最初の展示コーナーは、「第2章 東宝映画の黄金時代 1954年の『七人の侍』と『ゴジラ』」だったんですが、まず私の目に飛び込んできたのは、「七人の侍」

6と、「た」です。

6人の侍(島田勘兵衛、岡本勝四郎、片山五郎兵衛、七郎次、林田平八、久蔵)、「=田」は百姓たち、そして七人目の侍自称:侍菊千代を意味しているでしたっけ・・・

そこまで覚えていたのに、あれを観たときにはこのリンクできなかった・・・ 痛恨です

その「あれ」とは、、、、

3月8日の記事「久しぶりの水戸(その2:山口晃展編)」で、

調べてもこの×4 △ た」が意味しているところが判りません
どなたか御存知でしたらご教示くだされ
こちらのツイートによると、これは山口さんの作品っぽい・・・)

と書いた「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」開催中の水戸芸術館の正面に下がる垂れ幕

この垂れ幕「七人の侍」の幟インスパイアされているのは明らかです

でも判らない・・・

「山口晃 + 七人の侍」ググると、KANSAI SUPER SHOW『七人の侍』」がヒットするのですが、それでも、やはり判らない・・・

このは、4月に刊行予定だという「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」図録に期待を託して、先に進みましょう

   

「「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」は、「開催概要」に、

世田谷区砧(現・成城)の東宝スタジオは、トーキー前夜の1932年に設立された写真化学研究所(通称P・C・L)に始まり、P・C・L映画製作所として本格的に映画作りを開始。1937年には写真化学研究所、P・C・L映画製作所、東宝映画配給、J・Oスタヂオの4社が合併し、東宝映画株式会社が誕生。1943年に東宝株式会社となります。そして、この創造の現場は“東宝砧撮影所”の呼び名で親しまれるようになりました。1971年には現在の東宝スタジオへと改称、近年では業界随一の最新設備に改築されました。

とあるように、世田谷美術館にしてみれば「ご当地ネタ」なわけで、至極自然な企画展ではあります。
(右に載せたチケットの他、ポスターフライヤー、そして図録の表紙は、信藤三雄さんのデザインだそうな)

この弁でいえば、練馬区立美術館「東映東京撮影所展」神奈川県立近代美術館「松竹大船撮影所展」、また、調布市美術館「大映撮影所展」「日活調布撮影所展」を開催しても良いのではなかろうかと思うわけで、個人的には「大映撮影所展」大魔神を見たい

   

また話が逸れた・・・

「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」に戻りまして、展示の中心は台本セット案ロケハン写真などで、映画撮影に使われた小道具系のものが少なかったのはちょいと残念でした。
でも数少ない小道具系の展示に、初代ゴジラを退治した「オキシジェンデストロイヤー」があったのには興奮いたしました。

また、三船敏郎への黒澤明追悼文(直筆)とか(泣けた・・・)、映画法に基づく古川緑波「(俳優)登録証」とか、展示室の壁に実際に描かれた「空とか、柳生悦子さんによる素晴らしいスタイル画の数々とか、オープンセットの配置図とか、なかなか見どころがありました。

加えて、「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」に合わせて、世田美の収蔵作品で構成された常設展示「世田谷に住んだ東宝スタジオゆかりの作家たち」気の利いた、そして、かなり質の高い展示だったと思います。

この展示では、高峰秀子から世田美に寄贈されたご本人の肖像画群とか、宮本三郎による「東宝ゆかりの女優の肖像画」は、ホント、魅力的な作品ばかりで、とりわけ後者「お持ち帰りしたい作品の連発でした。

   

何か書き忘れたものがあるような・・・と、しばし考えて、思い出しました

市川崑監督の「東京オリンピック」音楽スコア(総譜)のことを書くつもりだったんだ

展示されていた黛敏郎自筆のスコアには、音符が一つも書かれていなかったんですよ
楽器というより、音を出す素材の名前が書かれているだけなんですから驚いた

「東京オリンピック」を観ると、ちゃんと音楽にはなっているんだけどね・・・
(下の映像は「日本語が不自由」な方がつくったっぽい)

ちなみに「東京オリンピック」「音」がとても印象的な作品です。
競技する選手の息づかいとか雄叫び風の音、そして極め付きは、風にあおられた旗ざおのポールを叩く音

機会がありましたら、ぜひを「東京オリンピック」ご覧くださいませ。
50年前普通の日本人を見るだけでも価値があると思いますゾ。

なんだか締まらないのですが、「東宝スタジオ展」の見聞録をこれにて、

「懸案」のこと:2015/04/27 判ったような判らないような…

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