ナスカの地上絵は、地上ではただの線にしか見えないけれど、飛行機やヘリコプター、さらには宇宙船からはいろいろな模様に見えるそうです(TVでは見たことがありますが、現物は見たことがない)。
ナスカの地上絵ほどスケールは大きくありませんが、東京のビルも上空から見下ろすと、路上から見上げた時には見えなかった姿があらわになってきます。
そんな中で、私が一番気に入っているのが、この建物。
以前にも登場した上野の国立科学博物館(科博)の旧本館、今の「日本館」(旧⇔日と縦棒の有る無しで漢字の意味は変わりますが、科博では同じ建物を指すのが面白い)です。
飛行機の形をしています。
この建物が完成したのは1930年。当時、科学技術の最先端が飛行機だったということでこんな形になったんだとか。文部大臣官房建築課による設計だそうで、お役人にしてはお茶目ですねぇ。
次に紹介するのは、これ。
日本銀行本店の本館です。見事に「円」。「円の番人」ならぬ「円の親玉」って感じがします。
設計者は、東京駅や日銀の大阪・京都・小樽各支店(こちらは微妙に「円」になっていない)も設計した「明治の建築王」こと辰野金吾。
路上や首都高から見ると「辰野堅固」とも呼ばれた辰野金吾らしい重厚感あふれる日本銀行本店の本館が、上から見るとこんなだなんて、私のツボに入りました。
最後に登場するのは、霞ヶ関の官庁街です。
かつて霞ヶ関の官庁街は、上から見るとアルファベットに見えたそうなのですが、現在は建て替えが進み、かなりアルファベットが崩れてきてしまっています。「大きな地図」で見ると、なんとなくアルファベットっぽいのがいくつか見えるでしょ
Aが旧警視庁、Bが財務省、Cが旧法務省(現:旧館)、Dが旧文部科学省、Eが農林水産省です。
どういう意図があったのでしょうか?
上から見た東京と海外を比べると:09/04/01 「軸」のズレ ~エジプト、パリ、そして東京~