三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

鳩山法相に期待する

2007年11月07日 | 日記

10月29日の「私の友人の友人がアルカイダ」発言の鳩山法相だが、10月31日の衆議院法務委員会でこういう発言があった。

民主党の河村たかし議員の質問中に飛び出した。河村氏が日本の情報収集について質問していたところ、鳩山氏は指名もされていないのに突然、「委員長!」と手を挙げて立ち上がり、河村氏が「大臣、何ですか?」と驚いている間に、
「思い出を語りたいんですが・・・」
と話し始めた。「思い出なんかいいよ!」というヤジが飛んだが、それを振り払い、こう語った。
「田中角栄先生の私設秘書になったとき、その時に私のような何も知らないペーペーにもですね、毎月ペンタゴンがやってきて、その、食事をご馳走してくれて、大変美味しい食事を毎月ご馳走になっとった。私なんか何もわからなくても、一生懸命色んな事を聞いとりまして、やっぱりアメリカは凄いなと。ペンタゴンなんか、そういう情報収集もの凄いな、という思いでございます。


アメリカ国防省のスパイをしていたと現職の大臣が国会で発言するとは。
イギリスの秘密情報部にいながらソ連の二重スパイだったキム・フィルビーはソ連に亡命した。
鳩山法相も大臣更迭どころか、本来ならアメリカに亡命しないといけないぐらいのスキャンダルである。

質問をされていないのに突然の告白というのは、鳩山法相としては自慢話のつもりではなかろうか。
「ねえねえ、ボクはアメリカのスパイだったんだよ。すごいでしょ」という感じ。
「私の友人の友人がアルカイダ」と言ったのも深く考えてのことではなく、「ボクにはこういう友達がいるんだぞ。どうだ、驚いたか」という子供っぽさからだと思う。
記者たちは当然のことながらびっくりしただろうし、その反応を見て喜んだ鳩山法相の表情が想像できる。

11月3日にはこんなことも言っている。

事実を言うと、みんながびっくりしてマスコミが騒ぐわけでありまして。とにかくこの国をテロから守る。テロリストの怖いのが平気で日本をうろうろしている。私はその事実を知っているから申し上げている。


鳩山法相の発言を目にするたびに、こういう人が法務大臣をやめないことに不思議になる。
しかしながら、鳩山法相の放言にもご利益はある。
「死刑囚なんてさっさと殺せ」と思っている人はいるし、日本でもテロがあるのではとか、鳩山的感覚を持っている人も少なくないだろう。
そんな思いを持つ人が鳩山法相の発言を知り、この人はおかしいのではとまず思い、そして自分も同じ考えだったが間違いかもしれないとか、心配しすぎはかえってまずいと気づくかもしれない。
連日、話題を提供している鳩山法相には、これからもどしどし失言、放言をしていただき、政治に風穴を開けてほしい。

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