三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

カタカナ語はどうにかならないものか

2014年08月15日 | 日記

突然、インターネットに接続できなくなった。
我が家ではモデムからパソコンまで有線でつないでいるが、光電話の工事をしてもらった次の日に接続できなくなった。
ケーブルが途中で断線しているとのことだった。
で、またケーブルがどこかで切れたのかと思い、NTTに電話をした。

こういうときにいつも困るのが、どのように状況を説明したらいいかということ。
ネットやパソコン関係の単語をあまり知らないのでうまく説明できない。
「線」と言ったら、「ケーブル」と言い直されたので、そうなのかと一つ賢くなったが、どうせすぐ忘れると思う。

知人が無線のほうがいいと言ってたのを思いだし、NTTの人に聞いたら、「カードをレンタルする」とのこと。
この「カード」が何物かわからないが、知人は「無線ルータ」と言ってたので、「ルータはないのですか」と尋ねたら、「家電量販店で購入したほうがいい」との返事。
そこでエディオンに行って、「無線ルータはどこにありますか」と聞いたら、「無線LANルータですか」と聞き返された。
また一つ知識が増えた。

家に帰り、「簡単らくらくガイド」で設定しようとしたが、どうしてもうまくいかない。
何度やってもダメ。
それで、エディオンの店員さんに電話したら、パソコン画面で直接設定するとのこと。
そんなこと、説明書には書いてない。

店員さんはまず「タブレットなんとか」と言うが、これがピンとこない。
ああ、あれかと思って、スタートボタンをクリック。
次の「チャーム」がまた意味不明。
その後のやり取りは省略するが、店員さんはよく我慢して応対してくれたと感謝しています。
パソコンのトラブルがあるたびに思うことだが、知っていれば簡単にすませることができるのに、無知なばかりに時間を無駄にしていると思う。

IT関係にかぎらず、ちまたにはカタカナ語が氾濫している。
知人と話をしていて、「スーパーバイズ」とか「アクティビティ」という言葉が出てきて、どういう意味かわからなかったが、聞くのが恥ずかしくて、ふんふんとうなずいていました。

最近読んだ本にあった、私には意味不明な言葉をいくつか。
ブリックパック、ナイトクラビング、アウトリーチ、ストラテジー、シナジー効果、コンテンツなど。
「コンテンツ」なんて意味をわかって使っているのかと思うし、「フィーチャー」には
1 顔つき。容貌。
2 特色とすること。特徴づけること。
3 映画で、1本立てで興行できる長さの作品。長編映画。
4 新聞・雑誌などで、特集記事。
5 軽音楽で、ある楽器の独奏を特色にすること。
と、まるっきり違ういろんな意味があるのだから、相手が言う「フィーチャー」が何を指すか、勘違いすることだってあるように思う。

ずっと以前のことだが、「ユーザーのニーズというような言葉をどうして使うのか。お客様の要望でいいんじゃないか」と知人に聞いたことがある。
知人は「日本語にするとぴったりこない」と言ってた。
日本語だと意味が固定されるが、カタカナ語だと曖昧に使える点が便利だということはあると思う。
しかし、カタカナ語の意味をちゃんと理解しているわけではないように思う。
「リスペクト」は「尊敬」、「モラル」は「道徳」、「セオリー」は「理論」で十分。

池谷裕二『脳には妙なクセがある』にこんなことが書かれてありました。

持っている語彙が、ヒトの意志や思考や行動に独特のパターンをもたらします。〈略)
新しい単語がつぎつぎと日本語に導入されていますが、そのたびに私たちの社会観や生活観そのものが変化してゆきます。

言葉によって我々の生活や考えが変わっていくわけである。
日本の伝統を守ることを訴える人、特に保守派政治家はカタカナ語は使わないようにすべきだと思う。

コメント
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