三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

共依存チェックリスト

2013年11月29日 | 日記

ギリシャの伝説にプロクルステスという強盗の話がある。
プロクルステスは「引き延ばす男」という意味の名前で、旅人を捕えては寝台に寝かせ、身長がベッドより短いと重しをつけて引き延ばし、長いとベッドからはみ出た足を切り落とした。
そこから、杓子定規、容赦ない強制という意味の「プロクルステスの寝台」という言葉が生まれた。

我々だってプロクルステスと同じことをしているわけで、人間の足は左右の大きさが違うにもかかわらず、大きすぎたり、小さすぎたりする靴をはいて靴ずれになる。
我々は人をも型にはめようとする。
子育てがそうですね。

加藤力『家族を依存症から救う本』に共依存とは何か書かれてあり、共依存とは「プロクルステスの寝台」じゃなかろうかと思った。

加藤力氏の説明をご紹介します。

共依存の人は、自分を必要とする他人の存在なしには、自分がかけがえのない大切な存在だと確信できないので、誰かを支えたり世話を焼いたりすることで、人から必要とされることを求める。

そして、自分と他人の境界線があいまいなため、他者の領域に侵入し、他人の考え方や行動に干渉したり、本来その人が果たすべき責任や課題を引き受けたりする。
周りに問題がなくなったり、世話焼きの対象がいなくなったりすると、空虚に感じ、自分は何をしたいのか、どんな人生を望んでいるのかがわからず、抑うつ的な気分や不安が高まる。

ということは、お節介焼きや仕切りたがりといったコントローラーは共依存の傾向があるということか。

私もその一人ですが。
共依存傾向のセルフ・チェックを『家族を依存症から救う本』から無断引用。

1 私は自分のことは二の次にして、家族や親しい人の世話を焼く。
2 私は家族や親しい人の考え方や振る舞いに干渉し、それを正そうとすることが多い。
3 私の家族や親しい人は、事件に巻き込まれたり、問題を起こしたり、病気を繰り返したりすることが多いので、私はいつも忙しい。
4 私はすぐに片付けなければならない問題がないとき、退屈でたまらなくなったり、憂うつになったりする。
5 私は誰かに頼られていないと、自分が役立たずのように感じて憂うつになる。
6 私の家庭には病気などの問題を抱えた人がいるが、どこの家もこんなものだろうと思うので、深刻に悩んだりしない。
7 人に頼まれたり、誘われたりしたとき、私ははっきりと断れない。
8 私はときどき他人の問題を自分のことのように感じる。
9 私は世間の動きや季節の移り変わりに無頓着である。
10 私は自分の体の不調に気づかないで頑張りすぎてしまうことがよくある。
11 私はいつも肩こり、頭痛、息苦しさなどに悩まされている。
12 私は自分の悲しみや怒りをその場で表現するのが怖い。
13 私は人に叱られ、怒鳴られると,すくんでしまい、自分の意見が言えなくなる。
14 私は自分の恨みや愚痴を聞いてくれる人をいつも求めている。
15 私はひとりになったとき、寂しくてたまらない。
16 私は他人の期待にそえなくて、申し訳ないと感じることが多い。
17 私は自分の本音を他人に知られるのが怖い。
18 私はときどき自分を不器用で,愚かで、生きるに値しないように感じる。
19 私は今、自分に必要なものや、自分が本当に望んでいることがはっきりわからない。
20 私は自分の要求を人にはっきり伝えることができない。

まったくその通り→2点

その傾向があるかもしれない→1点
まったく当てはまらない→0点
合計して20点以上になった場合は、共依存の傾向が強いと判断していいそうです。

相手に対する過大な期待や過剰なコントロールは、対人関係に緊張をもたらすのでご用心。

コメント
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