三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

近ごろの親と子

2008年02月18日 | 日記

子供が小さいころは素直に言うことを聞く(ように思える)。
ところが中学、高校に入るとため息ばかり。

「母親の悩みは全国共通です。子供が思い通りにならない。親の言うことを聞かない。勉強もしないし、手伝いもしない。外遊びをせずに部屋に閉じこもってゲームばかり。自分の意見をきちんと言わない。集中して食べない。好き嫌いが多い。それにイジメ問題。父親に対しては、子供と一緒に遊んでくれない。家事・育児をやらない。子供をはっきりと叱らない。お母さんは毎日腹を立てて過ごしています」(米本和広『洗脳の楽園』)

全くその通り。
では、子供たちはどうなのでしょうか。
「中学生たちを見ていて、さしあたって気になることが二つある。その一つは、彼らが結果だけにとらわれる生き方、さらにいえば、結果を得るためには手段を選ばないような生き方を身につけてしまっていることだ。
しかし、彼らを取り巻いている大人たちだって、そうなのだ。もちろん、ほとんどの教師や親は、こんなに異常なわけではない.しかし、私たち今の大人は、手っとり早く結果を得たがる習性を、多かれ少なかれ身につけてしまっている。中学生たちは、ともすれば「成績」という結果だけを要求され、それだけで評価されがちだ。そんな彼らがプロセスやルールを無視して、結果だけに走る生き方を身につけてしまったとしても不思議ではない。
もう一つ気になるのは、かなりの中学生たちが、自分で自分を見限ってしまっているのではないかとおもえることだ。そんな彼らが、例外的に目を輝かせて関心を示すのが「金」だ。中学生たちの金に対するこうした異常な執着と浪費は、自分なりの明日を思い描くことを「でもムリだね」とあきらめてしまった彼らの、投げやりで自棄的な現実逃避の姿といえるだろう」
(『14歳・心の風景』)

やれやれとため息が出ます。
では、私はというと、
「うちの息子はどうにもならん息子だというけれど、息子は息子でちゃんと生活しているのですから、息子の方はどうにかなっている。なるように、なっているのです。息子が、親の思うようにリモートコントロールできないから、うちの息子も困ったものだといっているだけでしょう。結局、親がよい格好をしたいだけで、いっているのと違いますか。うちの息子も困ったものだというところには、どこかに自分にとって都合のいい子であってほしいという、親のエゴがあるのでしょう。親子関係でさえ、有用性、利用性で考えているのであります」(松井憲一『みな光る』)

『子どもは親を選んで生まれてくる』という本があるが、私の子供たちに「親を選んで生まれてきたんだぞ」と言ったら怒るだろうと思う。

コメント (2)
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