三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

「千の風になって」

2007年03月05日 | 仏教

「千の風になって」はいい詩だとは思うが、偏屈な私としては気に入らない。
特にこの部分。

 私のお墓の前で 泣かないでください
 そこに私はいません 眠ってなんかいません」

ずっと以前、お子さんを亡くされ、墓参りをするために車の免許を取り、毎日、お墓の前で泣いていた、と言われてた方がいる。
この方は墓の前で泣きたかったのだろう。
仏壇の前で泣く人がいれば、写真を見ながら涙を流す人もいる。
どこでもいい、その人にとっての泣く場所があれば。

 私のお墓の前で 泣かないでください
 そこに私はいません 死んでなんかいません

ここはさらに問題で、死んだという事実をきちんと認めることが大切である。
今すぐには無理でも、少しずつ死んだという事実を受け入れていかないといけない。
そうでないと、インチキ宗教、悪徳商法(スピリチュアルを含む)にだまされかねない。

私なら「千の風になって」をこういう詩にしてみたい。

 私のお墓の前で泣いてください
 仏壇の前で泣いてください
 私の写真を見ながら 家族と話しながら
 友達に聴いてもらいながら 泣いてください
 私はあなたの涙と一緒にいます

「仏壇の前」という題にしたら、相手にされないこと間違いなし。

コメント (19)
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