「千の風になって」はいい詩だとは思うが、偏屈な私としては気に入らない。
特にこの部分。
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません」
ずっと以前、お子さんを亡くされ、墓参りをするために車の免許を取り、毎日、お墓の前で泣いていた、と言われてた方がいる。
この方は墓の前で泣きたかったのだろう。
仏壇の前で泣く人がいれば、写真を見ながら涙を流す人もいる。
どこでもいい、その人にとっての泣く場所があれば。
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
ここはさらに問題で、死んだという事実をきちんと認めることが大切である。
今すぐには無理でも、少しずつ死んだという事実を受け入れていかないといけない。
そうでないと、インチキ宗教、悪徳商法(スピリチュアルを含む)にだまされかねない。
私なら「千の風になって」をこういう詩にしてみたい。
私のお墓の前で泣いてください
仏壇の前で泣いてください
私の写真を見ながら 家族と話しながら
友達に聴いてもらいながら 泣いてください
私はあなたの涙と一緒にいます
「仏壇の前」という題にしたら、相手にされないこと間違いなし。